田んぼの草取り

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 6日から千葉県の香取市へ農家のお手伝いに行ってきました。

 千葉は、全体的に見ても高い山があるわけでなく、林や森があってその間に田んぼや畑がひろがるいわゆる里山の風景が残るところです。

 この田んぼの背後にもちょっとした林があって、農薬を使わずに耕作している田んぼには、いろんな生物が動き回っていました。

 おたまじゃくし、アオガエル、アメンボ、ミズスマシ、ヤゴなどです。

 除草剤を使わない田んぼの大敵は、草です。

 植えたばかりだというのに、もう水の中をよく見ると、小さな草の行列があるのです。

 そばを通っただけでは気がつきません。まだ水の中に潜んでいるからです。

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 この草の名前は、「コナギ」。

 この草は、水生植物で、大きくなるとホテイアオイのような青紫の花をつけて、池に生えているのを見るのは美しいと映るのでしょうが、農家にとっては大敵です。

 今のうちに取っておかないと、稲に与えた養分を吸い上げてしまうのだそうです。

 何せものすごい数のコナギです。

 この草を取るために、長靴を履いて田んぼに入り、指で根のところをひっかくようにすると水面に浮いてきます。

 浮いたコナギは、水の流れであぜの方へ集まってきます。

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 これは、オモダカ

 これもやっかいな草で、コナギといっしょに駆除の対象です。根のところに付いた球根の玉をつぶすと増えないそうですが、硬くてつぶせず、抜くので精一杯。

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 田んぼに入ると、ずぶずぶと深く沈みこむので、移動しようと足を上げようとしてもなかなか持ち上げられず、靴の上を両手で持ち上げてようやく次のところへ進むわけで、バランスを崩して倒れそうになったり、長靴の上から水が浸入してきたり、全身濡れながらの作業となりました。

 あやうく植えた苗を踏みそうになったり、間違えて稲の苗をすくってしまったり散々でした。

 腰を曲げての作業、慣れない筋肉を使うので、足腰も痛くなりました。

 二日間ほんの数時間やっただけですが、除草剤を使わない稲作の大変さが体で分かりました。

 続く