ムクゲ

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 アメリカフヨウと同じ仲間のムクゲも咲き始めた。

 この花も一日花。

 朝、花を開き、夕方にはしぼむ。

 翌朝、木の下にはつぼんだ花がたくさん落ちている。

 ムクゲを見ると、詩人の茨木のり子さんが、著書「ハングルへの旅」で、この花のことを書いていたことを思い出す。

 とても行儀のいい花だ・・・・と書いてあった記憶がある。

 ツバキの花も終わるときは、花首からボトンと落ちていくが、このムクゲは、花びらをしっかりと閉じてその命を終える。

 そして、一つの花の命が終わっても、この季節に次々と花開いていく。

 確か、韓国の国花がこのムクゲ

 その歴史ゆえにムクゲは、かの国の花になったのだろう。

 ちょっと心の痛む花でもある。