10皿特別のコース料理
日曜日、お世話になった方を囲んでの夕食を「リパイユ」で食べました。
左上から
1皿目 スペルト小麦とパプリカのヴェリーヌ
2皿目 さんまのリエットとトマトのミルフィーユ
3皿目 グラ・ドゥーブルのクロケット オニオンコンフィ添え
4皿目 フォワ・グラのムースと焼きとうもろこしのポタージュ
5皿目 カダフィで包んだ黒鯛のロースト ホワイトパルサミコのクリームソース
6皿目 キウイときゅうりのグラニテ
7皿目 仔羊肩肉のローストとそのプーレット
8皿目 くるみとマスカルポーネを挟んだカマンベール
9皿目 リヨン風プラリネタルトとラヴェンダーのアイスクリーム
10皿目 小菓子とコーヒー
リヨン風のメニューがどれなのかはっきりと分かりませんが、カタカナの言葉を調べているうちに、少し分かってきました。
1皿目のスペルト小麦は、小麦の原種らしく古代にはエジプトでも作られ、今でもヨーロッパではパンに使われているそうです。弾力感があり味のある麦でした。ヴェリーヌというのは、中身を見せるこのようなグラスのことだそうです。
2皿目のさんまは、すりつぶしてペースト状になったものをトマト風味のミルフィーユで挟んである大変手のこんだ料理でした。リヨン料理には、クネルという魚の身をすりつぶして蒸したはんぺんのような料理があるということなので、これは、リヨン風の料理に入るのかもしれません。
3皿目のグラ・ドゥーブルのクロケットとオニオンコンフィ添えは、牛の4つある胃のうち2番目のはちのすと呼ばれる胃を中に入れたコロッケのようなもので、オニオンのコンフィを添えて食べるのですが、このコンフィもリヨン料理にあるものだそうです。かなり時間をかけて炒めた玉ねぎの甘味がよく出ていました。腸の中に豚の胃や腸をつめたソーセージのような料理があるらしいので、これも、リヨン料理だと思いました。肉ではないのに、牛の匂いがするのが不思議な感じでした。
4皿目のスープのお皿にエルというような字が書かれていますが、これは、バジルの種のようで、つぶつぶ感があり、噛むとバジルの香りがしました。焼きとうもろこしの香ばしいにおいのスープでした。
5皿目の黒鯛を包んだカダフィというのは、そうめんのような細い麺のことで、フライとはまた違った食感で美味しかったです。
6皿目のグラニテは、きゅうりの青臭さが先に香り、口に入れるとキウイのほのかな甘味を感じるシャーベットです。
7皿目は、下にマッシュポテト、その上につくね状の物、一番上に仔羊の肩肉のローストがのっていました。ローストしてある肩肉は、味があって美味しいです。プーレットというのは、たぶんかけてあるソースのことだろうと思います。
8皿目のマスカルポーネとくるみを挟んだカマンベールチーズは、香ばしくてこってりとして、ワインとぴったりという感じでした。
9皿目のアイスクリームは、口に入れるとさりげなくラベンダーの香りがする南仏の一品という感じで好みでした。
10皿目の小菓子は、焼き菓子とココナッツのクッキーとアプリコットのゼリーでした。どれも美味しいのですが、私は酸味の効いたゼリーが気に入りました。
どれも、まるで宝石箱を開けたようにデコレーションされた料理で、舌だけでなく目も楽しませてくれて、会話のはずむいい時間を過ごさせてもらいました。