新橋から銀座そして渋谷

 昨日は、うちへ帰って万歩計を見たら16000歩を越えていた。数字を見て予想を

超えていたのでびっくりした。

 午前中、新橋で日本語教室のボランティア、その後会食。普段は、それで横浜へ帰る

のだが、昨日は夕刻、N響のコンサートへ行くことになっていたので、そのまま都内で

時間をつぶすことにした。

 

 まず、銀座へ。ユニクロやGUやバーゲンをやっているところを覗いて、4丁目の交差

点まで来ると、和光の正面に人だかりが。

 この数年、銀座のウインドディスプレイも目立つものが少なくてなんだか寂しい感じ

だったが、この白い龍の飾りは久しぶりに手が込んでいるなと思った。夜は、ライトア

ップされて一段と輝くらしい。シロクマが龍の面をかぶっているように見えるがどうだ

ろうか。

 

 しばらく銀座に来ていなかったので、このビルの名前も「和光」ではなく、いつの間

にか「セイコーハウス」と呼ばれるようになっていたのも知らなかった。

 

 時間つぶしに松屋(デパート)の先の「Ito y a」を覗くことにした。カードや便

箋・封筒など選りすぐったものがあるので、いつもわくわくしながら見ていたが、便

箋・封筒がずいぶん少なくなった気がした。今は、年賀状を出さなくなった人が多くな

ったのと同じで使う人が少なくなったのだろうと妙に納得した。

 

 そろそろ店を出ようかと思っていたところ、館内放送があった。

「3時15分から大相撲触れ太鼓が店の前にやってくるので、ご覧ください。」

とのこと。

 

 店の横で待っていると、6丁目の方から太鼓の音が聞こえてきた。

 九重部屋高砂と書かれた半纏を羽織った呼び出しの方が3人、提灯を持った方が2

人、銀座中央通りの老舗を回って正月場所を触れ歩く行事が以前からあるのだそうであ

る。写真を撮るので精いっぱいで、口上は❓

  店の人が、

「待っている時間は長いけれど、すぐに終わってしまいますからしっかり見てくださ

い。」

と言っていましたが、本当にあっという間だった。

 

 お店の人からご祝儀をもらって終わった。このころからあたりが暗くなって雨がぽつ

ぽつ落ちてきた。天気予報で言っていた通りだ。そろそろ地下鉄銀座線で渋谷へ行くこ

とにした。

 渋谷駅からNHKホールまで歩いているうちに傘が必要なくらい雨が降り出した。風も

冷たいし、気温も低いのでなんていう日なんだろうと思ったが、被災されている人のこ

とを思えば何のその。

 

 妹の連れ合いの都合が悪くて誘われたお年玉コンサート。

 フランスの作曲者の作品が三曲演奏された。「トゥガン・ソヒエフ」というロシア出

身の指揮者でウクライナ侵攻後、ロシアのボリショイ劇場とあと一つの劇場の音楽監督

のポストを辞任したそうだ。ウクライナ侵攻は、音楽の世界にも暗い影を落としている

ことを知った。

 1曲目は、ビゼーシチェドリン編)バレエ音楽カルメン組曲」。

 知ったメロディでもあるし、打楽器がびっくりするほどきらびやかな作品で普段クラ

シックをあまり聞かない私も十分楽しめた。

 朝8時半に家を出て、帰ったのが午後10時。帰るころには雨も止んでいて助かった。