雲紋竹を見た同じ日に、もう一つ珍しいものに出会いました。
上の写真は、キカラスウリ。
赤いカラスウリは知っていましたが、黄色のカラスウリを見たのは初めてでした。
赤いカラスウリよりも一回り大きい実です。
説明札を読むと、キカラスウリの根から取ったでんぷんを粉にしたものを「天瓜紛」
(テンカフン)と呼び、汗をかく赤ちゃんの肌にパフを使ってたたくように塗っていた
ものだと書いてありました。
「テンカフン」は、母が言い慣わしていた言葉だったので、なんだかはるか昔がよみ
がえってきたような気がしたのです。
私が自分の子どもに使っていたころは、シッカロール(和光堂の商品名)と呼んでい
た気がしますが、今ではベビーパウダーと呼んでいるものです。
相談員の方にお聞きしたところ、
「特別植えたわけでなく自然に生えていたものにわかりやすく印をつけた
だけなんです。」とのこと。
どちらかというと、南方系のカラスウリなので、日本でも南の方に多いそうです。
といっても、横浜にも自然に生えているということなので、熱帯ということではなさ
そうです。もう何年も子ども植物園に通っているのに、初めて気が付いた植物でした。
おまけ1
相談員さんがいらしたので、雲紋竹についても聞いてみました。
花が咲く周期が長い植物の中には花が咲くとすぐに枯れてしまうものがあるけれども
雲紋竹はどうなのか質問したところ
「120年という長い期間、誰かが見届けることができないので、まだ研究されていな
いのでわからない。」というのが答えでした。
いろんな竹の話やカラスウリの話など、さすが専門家はいろんなことをご存知でとて
も勉強になって楽しい時間でした。
おまけ2
上の写真は、ボケていて申し訳ありませんが、「セツブンソウ」です。
この植物園の「スプリング・エフェメラル」の先駆けは、「セツブンソウ」でした。
あと2週間で節分ですね。