八幡平ハイキング その2

 八幡平の頂上へガイドさんと歩きながら見つけた植物たちです。ガイドの女性は、1

週間に一度はボランティアガイドを引き受けているそうなので、どこに何が出てきてい

るのか承知しているので、個人では見つけられない植物をたくさん教えてくださり有難

く思いました。

 

ミツバオウレン

 このミツバオウレンは、私の宿の部屋の名前になっていた花で、今回しっかりと覚え

ました。

キヌガサソウ

 衣笠とは、帝や公家の行列にかざした絹張の長柄の傘のことだそうです。おもしろい

のは、周りを囲む葉の数と中の白い花弁がほぼ同数で開く日本固有種だそうです。この

花の場合は7枚ですが、8枚ずつというのもありました。

ベニバナイチゴ

まだつぼみのものも合わせると登山道の両脇にずいぶんとたくさん生えていました。

イチゴの実はクマの好物だそうで、子熊が夢中になって食べている間に親熊は子別れを

するとガイドさんが話されていました。

ハクサンチドリ

 まだ咲き始めで数は少ないのですが、咲きそろうとかなり壮観な感じがしました。中

には、白い花のもあるそうです。

シラネアオイ

 秋田駒ケ岳で群落になっているのを見たことがありましたが、花の開花期が割と短く

早い時期に咲き終わってしまうので、これで2回目です。歩いているときは、見つから

ず最後に駐車場の展望台わきに咲いているのを幸運にも見つけたのです。高山植物とし

ては花が大柄で華やかなので、人気の花です。

コミヤマカタバミ

 ガイドさんが、名前をど忘れしていたようなので、

「ミヤマカタバミに似ていますが」と私が話すと、

「コミヤマカタバミです。」と名前を思い出してくださいました。

 私が箱根の山中で見つけたのは、もっと花が大きかったけれども、これは花が小さい

のでコミヤマカタバミなのかと納得した花です。

サンカヨウ

これも秋田駒ケ岳で見たきりですが、二枚の葉の間から咲く白い花は雨に打たれるとそ

の水滴で透き通って見えるさまを愛でる方が多いです。名前の由来は、葉の形から蓮

(荷葉)に似ているというので、山の蓮「山荷葉(さんかよう)」になったそうです。

ムシカリ(別名オオカメノキ)

前回の小川村のブログにこの植物に似たケナシヤブデマリの写真を上げましたが、それ

とよく似たオオカメノキがここにありました。今が盛りで、アジサイに似た白い花をつ

けています。やはり名前の由来は、葉の形が亀の甲羅に似ているからということのよ

うです。天気が良かったので、下から見上げると青い空にとても映えました。

 

八幡平頂上
 

 途中雪渓が残っているところがあり滑らないように注意して歩いたり、植物の説明を

聞いたりしていたので本当は30分くらいで歩けるところなんでしょうが、小一時間か

かりました。

 展望台から北の方を見ると、左に「岩木山」、右に「八甲田山」が望めました。

 どちらの山も2年前の秋、青森を旅したときの記憶と重なりなんだかとっても懐か

しい気がしました。

岩木山

八甲田山

 (つづく)