今回の旅は、奄美大島へ3度目という友人のお誘いだったので、
航空券から宿泊まですべておんぶにだっこで楽ちん旅。
成田13時50分発のバニラエアーで奄美へ16時25分着。
13日から奄美は梅雨入りだったので、
南国のスコールにも対応できるようにレインコートまで用意してでかけたが
着いた日は、晴れ間の覗くまずまずの天気だった。
宿泊は、自炊ができるようなキッチンも付いた1棟立てのコテージ。
庭には、タコの木と展望台、それにピザが焼ける窯もある。
到着した夜、翌日は、夕方には雨が降るというので外に出て星を見てみた。
雲が少しかかっていたが、ふだん1等星と2等星ばかり見ている目には
見える星が多すぎて星座が見つけられない。
贅沢な悩みだ。
波の子守唄を聞きながら眠りにつく。
庭の前は、すぐ海。
翌朝浜辺へ出てみた。
空は、明るく午前中は、雨も降りそうにない。
真正面は、天然の波消しブロック。
実際に歩いて見ないとわからないが、白い波が返っているところまでは
遠浅になっていて、サンゴの間を小さな魚が泳いでいるに違いない。
太陽の光がもっとあれば、海はエメラルド色に輝くはず。
右の方へ歩いて行くと砂浜の植物が見られる。
咲いていました咲いていました!
「グンバイヒルガオ」
茅ヶ崎の砂草の観察会へ参加するようになり、
ハマヒルガオにも「グンバイヒルガオ」という種類があることを知った。
南の海へ行けば、きっと「グンバイヒルガオ」が見られるはずと
奄美へ来る前から楽しみにしていた。
その「グンバイヒルガオ」をさっそく見つけることができた。
葉の形が相撲の行司が持つ軍配に似ているのでついた名前だが
花の色もハマヒルガオより、少々大きく色も濃いようだ。
縦横無尽にツルをのばしている。
グンバイヒルガオを見られただけで気分がグーンと上がってしまう
私というのは、安上がり?!
いやいや飛行機代を考えるとそれほど安上がりでもない。
自生の「ハマオモト」。
ハマユウと覚えている人の方が多い花だ。
まわりの黄色い花は、コマツヨイグサ。
行くたびに駆除する草だ。
ここにもしっかりと根付いていた。
「ハマボッス」
今回調べて初めて名前を知った。
隣のロッジの庭に咲いていたのは「ゲットウ(月桃)」かと思ったが、
ここに咲いていたのは、よく似た「クマタケラン」
この写真とゲットウを見比べるまで、気がつかなかった。
先入観があると印象でものを見ているのだと自分の目のいい加減さを知った。
ゲットウは、沖縄へ初めて行った時に、
葉に餅菓子をくるんで売っているのを那覇で食べたことがあるので覚えていた。
ゲットウの葉にはほのかな甘い香りと抗菌作用があるので
紙、化粧品、お茶などいろんなものに使われている。
ゲットウは、下向きに垂れて咲くし、蕾は桃の実を想わせるというからもっと丸い。
クマタケランは、ご覧のようにエビネのように下から上に向かって立って咲き
花の蕾は、ゲットウと同じように先っちょがピンクになるが、細長い。
「ハイビスカス」
特に目新しいわけではないが、この鮮やかな赤い花を見ると元気になるから不思議。
朝食を済ませ、レンタカーが届くのを待って、
雨が降らないうちに島の南部まで出かけることにした。
(続く)