私の住む団地に小さな食堂がある。
団地の1階にある店がこの何年かで撤退してその空き家に後からマッサージの店や調
剤薬局などが数件入ったものの、スーパーマーケット以外は不安定な状態だった。
そこに5,6年前自治会の女性たちが食堂を立ち上げた。
月曜日から金曜日までの午前11時から午後3時までの短い時間だけれども、労働力を
ボランティアで提供して割合簡単な調理でできる昼食をワンコインで提供してる。
食材は、スーパーから格安で提供されるものや時には学校でできる野菜なども使って
いるようである。
3月2日は、この団地に住んでいるバングラデシュの女性がバングラデシュのカレーと
デザートのセットメニューを特別に作って提供してくれる日だった。
12時からだったのを忘れて12時半に思い出し、あわてて駆け込むと限定30食に間に合
い、無事お腹の中に入れることができた。
上の写真にあるように大きなお皿にあるのがブロッコリーと解した鮭のサラダ、揚げ
物はハンバーグ、それに左上のがメインのカレーである。以前作って食べたことがある
バングラデシュのカレーは、鶏肉やジャガイモ、トマト、玉ねぎ、それにショウガや
ニンニク、たくさんのスパイスを入れて作ったものだったが、今回のは、ココナッツミ
ルクを使ったマイルドなスーㇷ゚カレーで、揚げたエビとゆで卵だけのシンプルなものだ
った。
デザートは、名前を忘れてしまったが、ヨーグルトに近いものにアーモンドや干しブ
ドウが入ったもので甘みもほどほどだった。最後に飲み物が選べるというので、私はマ
サラティをいただいた。
カレーもデザートもどちらも予想していたものでなく、食べやすく美味しかった。た
だ、スパイシーなものを期待していたのでちょっと物足りないような気がした。
食べ終わってから、調理室に顔を出し「美味しかったです。いい試みですね。」と
話したら、「どこでこのことを知りましたか。」と係の人に声をかけられた。
食べっぱなしでなく、ちょっとでも交流できる時間があればお互いを知るいい機会に
なるのになと思ったが、まだとっかかり。これからを楽しみにしたい。