昨日は、朝からさわやかな空気に包まれていた。青い空には刷毛で梳いたような雲が
浮かび秋を思わせるようだった。今日を逃したらまたお墓参りへ行きそこなうと思っ
て、久しぶりに鎌倉へ出かけた。
いつものようにちょっと回り道をして材木座の「香菜軒寓」へ寄り、昼ご飯を食べる
ことにした。このお店は、母屋の前庭を利用して作られた台所とたった3席の小さな食
堂だ。
コロナよりずっと前からテイクアウト推奨の店だったが、それにしても3席じ
ゃせっかく来てくれたお客さんに申し訳ないと考えたのか、廃材などを集め店主が小さ
な小屋を二つ作った。まるで隠家、子どもの遊び基地。一部屋に4,5人は入れそう
なので、これでお客さんは何倍にも増えたわけだ。
このお店では、調味料も含め、ビーガン対応の食材を使う。海外からの観光客はもち
ろん鎌倉在住の人にも人気があるようで、よく外国の人と出会う。
店主は、長く都内でカレー専門のお店をやってきた方。因みにお連れ合いは有機野菜
を主な食材とした定食を作られる。二人とも気さくな方で、調理法を聞くと丁寧に教え
て下さる。
いつもここへ来てはカレーにしようか、定食にしようか迷う。昨日は、冷房が効いて
いる3席の食卓に先客がおひとりいらしたのだが、相席で構わないというので座らせて
もらった。朝食を食べないでヨガのレッスンを受けてここまで来ると午後一時過ぎ。
お腹がすいていたので欲張ってカレーも定食もそれにデザートも付いたスペシャルを
注文。
写真が撮れなかったので、お店のツイッターから画像をいただいた。これが野菜だけ
定食、これにカツオとキャベツのカレーがついたものとプーリーというパンを食べた。
食事だけでお腹いっぱいだったので、お茶のミントティーは飲んでデザートの梅の入
ったブラウニーは持ち帰りにしてもらった。
相席の若い女性は、東京都内在住の就職して1年目だそうだ。夏休暇を近場での観光
にしようと前日に鎌倉へ来て材木座にある「亀時間」というゲストハウスに泊まられた
とのこと。
郷里の長野市のことや二人とも行ったことがあるタイのチェンマイの話で盛り上がっ
た。ほんのわずかな時間だったけれど、おしゃべりできて楽しかった。