風干しカレー

 大みそか、お墓の掃除に行った時に、鎌倉の「香菜軒寓」で 昼ご飯を食べた。

 たった4席しかないお店なので、先客がいると中で食べるのは難しい。

 この日も、先客が3人いたのだが、辛うじて中で食べることができた。

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 この店は、カレーと菜食のお弁当がメインだが、

リクエストがあればピザでもパスタでも作ってくれる。

 私が注文したのは、「風干し野菜カレー」だ。

 前菜にサラダが出て、

カレーと小豆入り玄米ご飯にインドの揚げパンプーリーがつく。

 このカレーは、そんなに辛くはないがスパイスの香りがたまらなく美味しい。

 野菜を干すと、食感も変わるし、味も深まる感じがする。

 肉は使ってないはずなのに、コクがある。

 

 ずっと口の中にこのカレーの香りが残っていて、

自分で何とかうちで再現したいと思って、4日の日に早速野菜を風干ししてみた。

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 うちにあったニンジン、ゴボウ、レンコン、カブ、ヒラタケシメジの5つ。

 風干しをするなら今が最適だ。

 何せ乾燥注意報が出ているくらいなのだから、ものの半日で十分である。

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 収穫した風干し野菜。

 ゴボウは、細かったので、本当に痩せてしまった。

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 これが私が作った風干しカレーだ。

 コクを出すために使ったのは、干しエビと干しホタテ

 これをはじめに油で炒めて香りを出すと、肉を使わずともいい味が出る。

 あとは、ニンニクと生姜、それにクミン、コブみかんの葉っぱを使った。

 ちょっと心配で、中華スープの素を少し加えた。

 今回はSBの赤かんのカレー粉を使って、ルーは手作りした。

 塩、コショウで味を整え、できあがり。

 風干しの野菜の中に、きのこを入れるとなおいい。

 かなりいい線のカレーができたと自分では満足している。

 真っ赤なのは、紅芯ダイコンの甘酢漬け。

 酢に反応してびっくりするくらい真っ赤になる。

 「おせちもいいけど、カレーもね」というコマーシャルが昔あったが、

そろそろカレーはどうだろうか。