見沼田んぼ―桜回廊散策

 (2月から4月にかけて、忙しくブログの更新もなかなかできずにいました。またぼちぼち書きますので、よろしくお願いします。)

 

 風雨が強かった9日火曜日の翌日は、実に良い天気でした。前日の嵐にもめげずに桜

はけなげに散らずに私たちを待っていてくれたようです。

 

 珍しく埼玉県在住の方が花見に誘ってくださり、はるばる埼玉県まで行ってきまし

た。今回は浦和駅集合でしたので、どこへ連れて行ってくださるのか興味津々でした。

 行った先は、見沼田んぼの桜回廊と呼ばれるところだったのです。

 見沼田んぼ桜回廊

 見沼田んぼというのは、利根川と荒川に挟まれた地域で、始終洪水に悩まされたとこ

ろだったようです。江戸時代に利根川の流れを東につけ替え江戸湾ではなく、千葉県の

銚子に河口を持って行き、もう一方の荒川も流れを西側に替え、真ん中にあったこの沼

一帯を農地に変えたのです。

 

 元々あった川っぺり、運河っぺりの桜の木を(寄付を募りボランティアの手を借り)

増やし、約20キロメートルにわたる散歩やサイクリングができる回廊を作り上げたの

だそうです。長さは日本一と言われてますが、関東に住んでいても私自身そのことは全

く知りませんでしたし、神奈川や東京に住んでいる人たちは知っている人が少

ないのではないでしょうか。

 

 浦和駅からバスに乗り、東の方へ向かって30分くらい行くと、JRの武蔵野線の東浦

和駅。ここでバスを降り、まず、江戸時代(1731年)にできた見沼通船掘りを見る

ことになりました。

 通船掘りというのは、パナマ運河と同じ閘門式運河です。小規模なものですがパナマ

運河より180年も前にできたものになります。

 下の写真がその一部ですが、この運河を2か所でせき止め高度差をなくして船を先へ

進ませるのです。

 年に一度、実際に水を木の板でせき止めて水位を上げて船を通して見せてくれるらし

いので、私も一度見てみたいと思っています。(昨年は8月実施)

 

 この日は、ウイークデーでしたから人出が少なく、のんびりとした雰囲気が漂いすば

らしい散歩になりました。

 

 ここは田んぼや畑が広がり、日本の原風景が残る素晴らしい散歩道です。ニュースで 

マスコミに騒がれる皇居だとか靖国神社だとか鎌倉だとか、歴史の表舞台を飾る桜ばか

りが桜じゃないよと見沼田んぼの桜に変わって声を大きくして言いたいと思います。

 

 浦和駅へ戻り、桜にちなんだ懐石料理に舌鼓を打つことができました。

 (その一部)