あれからもう5か月

 

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 昨年9月19日、安保関連法案が通ってしまってから5か月経ってしまった。

 昨日は、折しも二十四節気では、雨水(降る雪が雨へと変わり氷が解けだすころ)。

 1月に比べるとずいぶんと暖かくなり、集会へ行くのもだいぶ楽になった。

 

 そして、昨日は、やっと安保法案廃止法案が、野党5党で提出された日でもある。

 野党の中であいつがいるからやれないとか

ごちゃごちゃ言っている場合ではないだろうといわれながら、

ようやくたどり着いた着地点だった。

 野党が共闘しなければ、

今度の参議院選挙で勝てないことはわかっているはずなのだから。

 

 集会の発言者の中に、「T-ns Sowl」という18才の女性の発言があった。

 21日に全国一斉高校生デモを企画しているので、

代々木公園へ集まってほしいとの呼びかけがなされた。

中学生、高校生などティーンもいよいよ始めるのだなと心強く感じだ。

 

 もう一つは、宗教者、門徒さんの会からの発言があった。

 広島の山奥の町の宗教者だとのことだったが、

各家を回ると仏壇の後ろに必ずといっていいほど、

亡くなられた若い青年の写真が飾られているのを見ている。

 また、こういうことになってはいけないと常々思っていた。

 戦争につながる安保法制に反対する 仏教、キリスト教・・・など宗教者の集まりも

この行動に参加しているとのことだった。

 

 主催者からの発表では、7800人の参加だそうだ。

1月よりも増えているし、2000万人署名に、視覚障碍者の方々が、点字を打って

署名を送ってきてくれているという話も聞き、

すそ野が広がってきていることが嬉しいと思った。

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 この集会に先立ち、参議院銀会館で立憲フォーラムが開かれ、

私もそれに参加した。

 

 

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 講演者は、「白井 聡」氏。

 京都精華大学教員という肩書の方だが、

「永続敗戦論 戦後日本の核心」という本をお書きになり、

石橋湛山賞など数々の賞を受賞した若き論客との紹介があった。

 

 私は、この方をここで初めて知ったのであり、この本も読んでいないので

中身を紹介はできない。

 ただ、ずっと戦後日本の政治が何だかよくわからないかったことに

回答をくれるような本だということだけはわかった。

 

 例えば、戦犯だったはずの「岸 信介」(安倍さんの祖父)が

総理大臣になり、表舞台に立ったこと。

 代々の総理大臣(民主党も含め)は、

いつでもアメリカのいうことを盲目的に受け入れ、

アジアに対しては居丈高に振舞うこと。

 この日本の政治体制が、どうやって作られてきたのかを

白井氏は、この本の中で 切れ味鋭く明らかにしてくれているようだ。

 

 話の中で こんなたとえが出された。

 

 二人で相談して現金輸送車を襲おうと計画していたが、

輸送車を待っている間に、

「あの時お前に十万円渡したのを返してもらっていない。」

と、一人が言うと、

「お前こそ、俺から持って行った金を返してない。」

と、それこそごちゃごちゃ言っているうちに現金輸送車は通り過ぎてしまった。

 

 野党が共闘できないそのことを冗談めかして言ったのだと思うが、

本当に本気でやる気があるのだろうか、気になるところである。

 

 講演に先立ち、国会議員から 各党の代表者が午前中に集まり、

5党共同で安保関連法廃止法案が提出されたことが報告された。

 これからの頑張りを期待したいところだ。

 

  *明日は、とめよう!辺野古埋め立て

     2.21首都圏アクション国会大包囲というデモが行われる。

 沖縄の海のような青いものを身に着けて参加しようと

                     呼びかけが行われている。