韓国食旅行・・・プサンその7

ナクチポックン(手長だこ炒め) 

 ナクチボックンは、手長だこの炒め物ですが、ソウルでは、スープの入らない本当の炒め物なので、調理されたものがお皿に盛られて出てくるのだそうですが、プサンのナクチボックンは、スープが入っていて、鍋に入れられたものが運ばれて出てきます。同じ名前でも結構違いがあります。

 ソウルのは、炒め物なので、韓国料理でも激辛料理になるようで、辛いのがだめな人は無理かなと言われていましたが、こちらのスープ入りは前宣伝ほどでは、ありませんでした。おそるおそる手をつけました。やはり辛いので、あまりたくさんは食べませんでしたが、スープがいい味を出していました。

 この食堂は、、ウォンソハルメチッ(元祖おばあちゃんの店)。歴史も50年近くあるようでマスコミでも取り上げられて、有名な店のようです。地下鉄1号線のポミルドン駅(凡一洞)から徒歩5分くらいのところにあります。

ナクチボックン①

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 まず、スープの上に手長だこのぶつ切りやねぎ、ニラなどの野菜、タンミョン(芋から作った春雨状のもの)、それにニンニクのすりおろしたものとコチュジャンがのっかって出てきます。

ナクチボックン②

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 店のおばさんがそれを混ぜ、火をつけます。時々様子を見てくれます。途中でもう煮えた頃だと思って手を出すと、ちゃんと見ていて、まだだめだとサインがきます。かなりぐつぐつしてきた頃、食べていいというサインが出ます。ご飯が付いてくるので、お昼を食べにくる人の中には、始めからご飯を混ぜておじや状にして食べる人もあるそうです。

ナクチボックン③

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 だいぶ中身が減った頃、また店のおばさんがお玉を持ってやってきて、インスタントラーメンを入れブデチゲ(部隊鍋)にしたり、残りご飯を入れてボックンパッ(焼き飯)にしたりしてきれいに鍋の中身を食べられるようにしてくれます。この焼き飯は、エキスがしみ込んで美味しいです。各自の残りご飯ですから、いろいろ考えちゃう人向きではないかもしれませんが。

 韓国では、とり箸が一つ一つのおかずに付くことがみられません。自分の箸で取ることが多いので、ご飯なども人のだとか気にしないのだと思います。よく、デザートのパッピンスなど一つの大きなものを取って、二人で仲良く取り合う姿をドラマなどで見たことがあるので、そういう文化なのでしょう。