カラスウリです。
植物園の脇にあるやぶの中で見つけました。
紅葉の先駆けのような朱色を見ると
秋がやってきたなあとしみじみしてしまいます。
先週、辺り一面に芳香を放っていた金木犀は散りはて、
香りのかけらも残っていませんでした。
話は変わります。
9月30日からアトランタで始まったTPPの12か国閣僚会合は、
目下の私の大きな心配の種です。
それぞれの国が自分の国の政治状況に合わせ、
いろいろな駆け引きがそこで行われているように見えますが、
主にアメリカのグローバル企業が経済的優位を得られるかが
問われている交渉なのだと思います。
今回合意を一番望んでいるのは、アメリカ。
2日間の予定をなんと3日も延長してまでこぎつけたいようです。
今表面に出ているのは、
*バイオ医薬品の特許期間の問題(ジェネリックが使えない)
*乳製品問題
だと言われていますが、
諸々の交渉の内容はどうなっているのでしょうか。
WTOなどの今までの交渉とちがって、
TPPは、秘密裏に行われなければならない交渉で
締結後も4年間の秘密保護義務が課されているそうです。
日本は、決して自動車のメキシコ、カナダ、
乳製品のニュージーランド、
医薬品のオーストラリアのように
ごねたりせず、アメリカとの交渉は
ほとんど問題なく過ぎていくようにみえます。
もう大体の道筋がついていて、
もしもTPPが流れても、二国間交渉に持って行けるように
諸々が密約されているのではないかと勘ぐってしまいます。
開けてびっくり玉手箱ならいいですが、
ものすごいひどいものががさがさと入っている気がします。
私は、牛肉が関税なしで入ってくるだろう20年後には、いないだろうし、
TPPの顛末を見られないかもしれませんが、
どんな世の中になってしまうのか、見るのはとっても怖いです。