*ご存知ない方へ
このホシハジロは、去年の暮れに北の国から仲間と一緒に渡ってきたのですが、
左の羽を故障していて仲間が北へ帰る日が来ても、帰ることができずに
それ以来ずっとこの大岡川へ残って生活している鳥なんです。
見守るしかできないけれども、この川を渡る時には必ず消息を訪ねて
時々記録しているものです。
ホシハジロのオスなので、私は勝手に「ホシくん」と名前を付けて呼んでいます。
5月15日、図書館へ本を借りに行くついでに大岡川へ。
この日は、満ち潮から引き潮へ変わっていくところでした。
ホシくんは、この日も元気で水の中。
水に入る前の出来事です。
ホシくんが水に入ろうとしたら、小さなカメが前にいました。
「ちょっと邪魔、どいてよ。」といわんばかり、
ホシくんは、水かきでひょいとカメの甲羅を蹴りました。
「今、蹴ったよねえ。」(私の心の言葉)
私の見間違いかもしれない、と思っていたら、またカメを蹴ったので
(へえ~ ホシくんって、結構やるんだ。)
大きな鯉と、たくさんいるカメのいるここいらの環境に
だいぶ慣れてきたことをちょっと嬉しく思いました。
さて、今日はいい天気で暑いしねえ。
どれどれ、水でも飲もうかな。 ご飯も食べなくちゃ!
次は、羽繕い。
手羽元から順番だよ。
みんなは、こんなアクロバティックなことできるかな?
首が背中に付くんだよ。
これでだいぶ先まで羽繕いできたよ。
これって、羽繕いしながら覚えた渦巻きダンスなんだよ。
こんなにくるくる回れるかい!
さて、次は右羽だけで水しぶきを上げる技、見てるみんなも涼しくなるだろ。
暑い日は、これに限るね。
これって、バランスとるのがちょっと難しい。
それなら、左の羽も使えばいいじゃないかって。
使いたいのは、やまやまだけど、みんなも知っているだろ。
けがしているから伸ばせないんだよ。
ああ、もっとバシャバシャ思い切り水しぶき上げたいなあ・・・
帰ろうと弘岡橋のところまでくると、
横断歩道に5,6羽のドバトがひょこひょこ歩いているではありませんか。
そのうちのこの二羽、右がオス、左がメスらしい。
オスの首の異様なふくらみは恋心の証?初めて見ました。
メスを追いかけていくオスの足取りを見てください。
しかしながら、メスはとっととっとと歩いていってしまう。
どうやら受け入れられない様子。
結局、強引にオスがメスにアタックしたとたん、飛び立ってしまいました。
この恋の行方は?
その前のペアーは、写せませんでしたが、
結婚成立した模様、仲良く飛んでいきました。
びっくりですねえ、横断歩道は、ドバトの合コン会場だったのです。
ホシくんも今頃北の国へ帰っていれば、
かわいいお嫁さんを見つけたでしょうにねえ。