冬鳥の飛来地を訪ねて2 新潟県福島潟2

19日朝の福島潟

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 朝、公園内の雁晴れ舎(がんばれ舎)まで行きました。

 展望塔の屋上から潟を眺めたところです。

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 先客が一人いて、後からもう一人来たので、3人でした。

 この日は、今にも雨が降りそうな天気で、6時半になっても薄暗いせいか

 コハクチョウオオヒシクイもなかなか飛び立って行きません。

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 11月15日は、狩猟の解禁でしたので、

周りからドーン、ドーンという不穏な音が響いてきます。

 この地域では、昔からカモ猟が切り離せないものとしてあったということなので、

当然と言えば当然のことなのでしょうが、

カモたちは、その音におびえて慌てふためくと聞きました。

 公園内は、もちろん禁猟です。

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 飛行機が滑走路まで移動してから飛び立つのにも似て、

開けたところへ少しずつ移動しては、三々五々飛び立っていくという感じで、

伊豆沼で見たマガンのような一斉の飛び立ちというのは、

ここでは見ることができませんでした。

 

 冷たい風が吹いてきたと思ったら、ポツポツと降り始めました。

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 帰る途中、小さな潟にダイサギが二羽、

風景の一部のような静かなたたずまいを見せていました。

 

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 潟を縫うように小道が続き、その傍らに晩秋の野草が彩りを添えています。

 左の金平糖のような花は、ミゾソバ、色とりどりの実は、ノブドウ

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 曇り空を「ガハハン、ガハハン」と鳴きながら、

オオヒシクイの編隊が通過していきました。

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  周辺には、「雁晴れ舎」をはじめ、面白いと思った名前がありました。

 *ポストは、「潟想い」(かたおもい)

 *囲炉裏がある田舎家は、「潟来亭」(かたらいてい)

  ここは、人の集まりに利用できる施設になっています。

 *橋の名前は、「雁かけ橋」(がんかけばし)

  放水路にかかる橋を渡るのは、主に車ですが、

 毎日何かしら願をかけて通るといいのかもしれません。

 *広場の名前は、「遊潟広場」(ゆうがたひろば)

  その日遊んでいたのは、カルガモたちでしたが、人も入れます。

  すべて、潟か、ガンが付いた名前になっていて、覚えやすいかもしれません。

おまけ

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 宿に帰ると、すでに7時半を回っていて、

玄関口のベンチに朝ごはんが届いていました。

 ご飯の弁当箱だけは、発泡スチロールの箱に入っていて、

温かいまま食べられるようにしてくれていました。

 旅に出ると、こうしたちょっとした気遣いがとても嬉しいものです。

 

 一歩きした後の朝ごはんは、美味しいです。

 この後、雨が強くなったので、しばらく休憩です。

(次につづく)