*ご存知ない方へ
このホシハジロは、去年の暮れに北の国から仲間と一緒に渡ってきたのですが、
左の羽を故障していて仲間が北へ帰る日が来ても、帰ることができずに
それ以来ずっとこの大岡川へ残って生活している鳥なんです。
見守るしかできないけれども、この川を渡る時には必ず消息を訪ねて
時々記録しているものです。
ホシハジロのオスなので、私は勝手に「ホシくん」と名前を付けて呼んでいます。
前回の9月10日に見てから、約1か月、私の目からは行方不明のホシくんでした。
9月15日、この日は通った時は、満ち潮でした。
いつも大井橋の向こうにいるだろうと思っていたのですが、見つかりません。
この日は時間があったので、その向こうの鶴巻橋、蒔田橋、井土ヶ谷橋まで
足を延ばして探しましたが、川幅も広く水深もあり、
下流には水にぬれないでいられる場所は、ほとんどありません。
仕方なく戻って、今度は観音橋よりも上流を探してみました。
ちょうど観音橋のところには、ヒガンバナが咲いていました。
お彼岸まで一週間、本当に季節をたがわず律儀な花です。
上流は、ガマなど水生植物も結構生えていて、逃げ場所があるのですが、
今までこちらに来ているのは見たことがありません。
カルガモは、こちらに来ていることも多く、
なぜホシくんはこちらへ来ないのか不思議に思っていました。
この日も、結局一つ上流にあるさくら橋まできましたが、
見つけることはできませんでした。
カルガモが一羽パタパタパタと飛んで着水しました。
いつもは、水かきで泳いでいるところしか見ないので、
カモは、飛べるんだと改めて感心しました。
ホシくんの飛ぶ姿、見たいです。
9月25日、ここのところ体調が悪く
スポーツセンターをお休みしていましたので、大岡川へくるのは久しぶりでした。
この日も満ち潮でしたので、大井橋の向こうの土管へ直行したのですが
いたのは、亀吉くんばかりが10匹。
結局見つけることは叶いませんでした。
一体どこにいるのでしょうか。
10月11日今週の火曜日です。
あまりホシくんの不在が長いので、行く前に潮見表を開いて、
干潮の時刻を調べてみました。
この日は、朝の6時ごろに干潮で、昼頃満潮になることがわかりましたので、
いつもは、ヨガを終えて帰りに見回るのですが、
今回は朝早めに出て満潮になる前に探すことにしました。
近道をして川へ出たところにアオサギとカワウが来ていました。
秋になり、たくさん小魚が上がってきていますから、肉食系の彼らにとっては
大岡川はまさにパラダイス、どこでもレストランです。
さあ、弘岡橋までやってきたら、橋をくぐった先にいました、いました。
カルガモさんと一緒にいました。
私にとっては、約一か月ぶりの対面です。
少々、気弱になっていましたので、見つけた時は本当に嬉しかったです。
元気でよかったあ!
反対岸には、いつも鯉がたくさん群れています。
この橋のたもとでいつもパンくずをやる人がいるのを何回も目にしているので
鯉が集まるのは当然です。
鯉だけでなく、ドバトもたくさん来ます。
これまでは、大きな鯉がいるところは、避けて通るようなホシくんでしたが
今日は、自ら近づいて行きました。
ぼけていてみずらいですが、おそらくパンの魅力に取りつかれたのではないかと
推測しています。
野生の子は、強いです。
これも生き抜いていく術なのでしょうね。
昼頃通ると、この時間は満潮ですから
やはり土管の上で眠っておりました。
帰宅しようと、戻っていきましたら、サギよりもずんぐりしたシルエット。
もしかして、ゴイサギかな と思って近づくと
ゴイサギにしては羽の色が青くありません。
そこで対岸にいたカメラマンの常連さんに、
「この鳥、なんですか?」
と聞くと、
「ゴイサギ。まだ子どもだよ。もう一羽来てるよ。」
と返事が返ってきました。
あわてて撮ろうとしたら、向こう岸へ飛んで木の陰に隠れました。
日陰なので、色目がよくわかりませんが、
たぶんゴイサギの幼鳥だと思います。
このカワセミポイントは、魚を獲るのには絶好の場所なんでしょう。
いろんな肉食系の鳥がやってきます。
この日は、ホシくんとも再会できたし、初めてのゴイサギも見られて
とても好い日でした。