*ご存知ない方へ
このホシハジロは、去年の暮れに北の国から仲間と一緒に渡ってきたのですが、
左の羽を故障していて仲間が北へ帰る日が来ても、帰ることができずに
それ以来ずっとこの大岡川へ残って生活している鳥なんです。
見守るしかできないけれども、この川を渡る時には必ず消息を訪ねて
時々記録しているものです。
ホシハジロのオスなので、私は勝手に「ホシくん」と名前を付けて呼んでいます。
ようやく桜の葉の紅葉がはじまった10月25日の大岡川。
もう一月以上前です。
この日は、浅瀬の石の上に立っているのを見つけました。
そろそろ潮がひたひたと寄せて来ています。
羽をばたつかせました。
もうお尻のあたりまで水が上がってきたので、なせか
後ろ向きで座ってしまいました。
「どっちを向こうと僕の勝手でしょ。」
と、聞こえてきそうです。
23日には、川にいなかったホシくん、無事生きているのを確かめて安心しました。
いつものカワセミポイント。
紅葉した桜の葉とカワセミの対比は、色がきれいでいいなと自画自賛!
桜の葉と比べると大きさがわかると思いますが、思っているより小さい鳥です。
11月3日の大岡川です。
この翌日から宮城県の伊豆沼へ出かける予定になっていました。
この日、渡り鳥の第一陣
白黒の鳥がやってきているのを遠くから発見しました。
長い旅を終えてはるばる横浜までよくおいでになりました。
さぞお疲れのことでしょう。
この冬私が見る初めての渡り鳥です。
白い部分にまだ薄茶色が混じっているので、
完全に大人に成りきれていないオスです。
キンクロハジロの名前の由来は、
*目が金色
*胸、首、腹、などが黒白(嘴が灰色)
*翼を拡げた時に白い羽が見える
いうことから、
金(キン)黒(クロ)羽が白い(ハジロ)、羽白ガモの仲間です。
この鳥、頭に寝癖の毛がはねています。
たぶんブラシで梳かしてあげてもはねると思います。
これで、鳥の名前が覚えられない人も覚えられると思います。
覚えると、ずっと身近に感じられるものです。
いつもの土管跡には、ホシくんでなくカルガモくんが陣取っていました。
大井橋を過ぎて蒔田橋まで歩きました。
夕焼けに染まった川面を見ていると、穏やかだった一日を感謝したくなるのですが、
この日は、残念ながらホシくんの姿を見つけることができませんでした。