ビロードテンツキ移植会 (茅ヶ崎)

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 22日(土)に砂原植物の移植会へ行ってきました。

 晴れるといいなと思いながら茅ヶ崎へやってくるのですが、

いつも曇りがちでまともに富士山が見えたことがありません。

 朝9時半の海辺には、釣りを楽しむ人、波乗りをやる人、犬を散歩させる人、

ランニングを楽しむ人となかなかの賑わいです。

 

 前回の2日には、ハマボウフウハマヒルガオの移植をやったのですが、

今回は、新たに ビロードテンツキ の移植をやりました。

 

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 ビロードテンツキ は、パッと見はカヤツリグサを小さくしたような植物で

どこにでも生えていそうな気がしますが、 

神奈川県の絶滅危惧種1Bに指定されている貴重な植物なのです。

 

 種をまいて、ここまで育てるためには、水の管理がたいへんなんです。

 特に夏場は、毎日のように水やりをしてやらないと枯れてしまうので、

茅ヶ崎に住まわれている方々は、連絡を取り合って水やりに通いつめ

やっとこの日を迎えられたのです。

 私は、移植の時だけですから、本当に頭が下がります。

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 この辺りが前回に続いて移植する砂原です。

 結構茎が伸びているハマヒルガオや、まだ葉が少ないハマボウフウ

ちゃんと砂原に根を張っているようです。

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 ハマヒルガオコウボウムギの間をちょろちょろと動き待っているのは、

ハクセキレイです。

 色を添えてくれているのでしょうが、ちょっと地味過ぎますね。

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 まず、苗が植えてある牛乳パックを同じ植物がくっつかないように

適度に間を開けて置いていきます。

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 次に、スコップで牛乳パックが埋まるくらいの穴を掘ります。

 いろんな植物の根が出てきますが、この根は切ってしまっても、

砂原の植物は、二つに分かれて成長していく力があるから

切れても心配ないと聞いたので、大胆に掘っていきました。

 砂は、濡れていないと掘っても周りから崩れてすぐに穴を塞いでしまうので

たかが穴掘りですが、されど穴掘り、簡単なようで手間がかかります。

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 穴を掘ったら、次に牛乳パックの底をきれいに破いて

穴に入れます。

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 埋めたら、一番上のパックが少し見えるくらいに砂を寄せます。

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 最後に水やりです。

 水やりも牛乳パックを目印にしてやればいいので、この方法はとても便利です。

 

 しばらくして根が張って’牛乳パックが邪魔になってきた時にも、

パックの底に穴を開けているので、

上に出ているパックを引っ張るとスルッとたやすく抜けるというのです。

 この方法を考えたのは、NPO法人ゆい の方々だそうです。

 本当にすごいなとひたすら感心してしまいます。

 

 今回は、総勢40名ほどのボランティアが集まり、ビロードテンツキ のほかに

ハマボウフウハマヒルガオと合わせて400本ほどの苗を移植しました。

 

 移植は、水やりのことを考えると、気温が低くなった秋が最適なようで

10月には、大人が2回やりましたが、そのほかに

地域の幼稚園や保育園の子どもたちの活動として2回行われたと聞いています。

 子どもには、まだ難しいことはわからないかもしれませんが、

自分が植えたことで砂原の植物に愛着を持ち、

その大切さに気付くいいきっかけになるのではないかと思いました。

 

 おまけ

 ちょうど、12時くらいに終わったので、駅へ向かう途中

前回通った時に気になった「黒糖茶房」というお店に入りました。

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 濃いブラウンが基調で落ち着いた雰囲気のお店です。

 テーブルの上にサツマイモとカボチャ、棚には、秋の実物とガマの穂が活けてあり

目からも秋の雰囲気を感じられました。

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 ランチメニューは、干物定食、カレー、うどんなど。(よく覚えていません)

 私は、干物定食を頼みました。

 小鉢まで丁寧に作られている気がしました。

 特に切り干し大根のお菜は、スパイシーで美味しかったので

ご主人に入っているものをお聞きしたら、ちゃんと教えてくれました。

 さっそくうちで作ってみましたら、大体同じような味になりました。

 こうして面倒がらずに教えてくれるお店は、材料はちゃんとしたものを

使っているという私なりの価値観があります。

 

 飲み物付きでしたので、私はコーヒーを頼みましたが、豆を引いて

入れてくれました。

 このカフェは、日本で唯一の沖縄黒糖を使った和カフェだそうです。

 何種類もある黒糖のうち、この日は、波照間島の黒糖 の日。

 コーヒーについてきたお菓子は、その黒糖でした。

 黒糖は、確かに美味しいのですが、

後を引くので私にとっては、ちょっと危険です。

 お茶の時間は、いろんな飲み物やお菓子があって美味しそうです。

 時間を変えてまた行ってみたいと思いました。