山手西洋館のクリスマス2

 外交官の家を出て沈む夕日に追われるように足早に歩いて、次はベーリックホール。

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 ベーリックホールでは、オランダのクリスマスの展示をしています。

 ここは、特にオランダの飾りというよりは、デザイナーがイメージして飾っているという感じで、ユニークな飾りでした。赤い顔に髪の毛のようにヒムロ杉を巻き付けそれに赤いリンゴや赤いリボンや松ぼっくりなどをあしらってあります。部屋の前に3つ、手前の方に顔が2つあって、家族を表わしていると聞きました。

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 ダイニングのテーブルセッティングです。オランダでは、メタリックな感じの色が流行りだとかで、特にクリスマスというきらびやかな感じのものではありませんでした。

 デザイナーによっていろんな感じがあっていいのでしょうが、その国の伝統的な雰囲気がある展示だといいのにとちょっとがっかりでした。

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 さらに111番館へと急ぎました。111番館は、フランスノルマンディー地方のクリスマスをテーマにした飾りだそうです。玄関を入ると、真正面に「貴婦人とユニコーン」のタペストリーが飾ってあります。本物は、ものすごく大きなものでこれは本当に小さなレプリカだそうです。

f:id:yporcini:20171221170345j:plain タペストリーの下の暖炉の前の飾りです。

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 テーブルセッティングに使われていたお皿です。模様は、タペストリーと同じ「貴婦人とユニコーン」1枚1枚が違う絵柄になっています。もともとタペストリーも6枚あって、テーマがあるのだそうですので、それに由来しているのかもしれません。

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 今回私がここで見たかったのは、この白いリースでした。ノルマンディーは、牡蠣の産地でもあるわけで、本当に牡蠣殻のリースがあるのか聞いてみたかったのです。

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 本物の牡蠣殻を使って作ってありましたが、デザイナーさんがイメージしたもので、ノルマンディーにそうした伝統があるわけではないのだそうです。2011年の東日本大震災の折、牡蠣の稚貝をノルマンディーから分けてもらったこともあり、逆にノルマンディーで牡蠣に被害があった時には、日本から牡蠣を送ったという関係があったので友好を温めた牡蠣に思いを込めたリースだったようです。

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 5時で閉館。外に出ると、イルミネーションが輝き始めていました。

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 港の見える丘公園から、ベイブリッジを通る車がクリスマスイルミネーションのようにきらきらとしています。横浜では、この日乾燥注意報が出ていたので、空気は乾燥しきっていたのでしょうが、その分灯りはきらびやかに見えました。

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 ちょうど5時出港の船が大桟橋を出ていくところが見えました。大きな汽笛が3回どころか、おまけがあって6回鳴りました。船は飛鳥Ⅱ、クリスマスワンデークルーズで夜1泊するだけのクルーズがこの時期何回か企画されているその一つでしょう。

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 帰りは、気象台の横の坂を下りて、アメリカ山公園へ出ました。この日は、とっても空いていましたが、クリスマスの夜は、赤い♡の前にはカップルが立って自撮りで華やぐことでしょう。

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 坂の下の元町ストリートの入口のイルミネーションと中華街の今年新作の龍のイルミネーション。中華街は、クリスマスというよりは、春節に向けての飾りです。

 ずいぶん歩いて、この日は15000歩を越えました。