13日は、横浜へ来てから初めてお酉さまへ行きました。
商売をやったり、会社を経営されている方は身近なのでしょうが、まったく縁のない私は、いつもニュースで聞いてもなかなか行く機会がありませんでした。
この日も、午後6時からの映画「モルゲン、明日」というドイツの原発廃炉の道筋についてのドキュメンタリー映画を観に行くつもりでいたら、朝のニュースで「今日は二の酉です」というのを聞いて、映画館と近い場所ということも手伝って、少し早く出かけてみようということになったのです。
場所は、市営地下鉄だと「阪東橋」、バス停でいうと「横浜橋」が最寄りの駅です。 横浜橋商店街に行くと、上から順路という垂れ幕が下がっていて、ずっと商店街の外れまで行って左へ曲がり神社へ行くことになっています。
私は、時間がないのでこの辺で曲がると神社があるというあたりで曲がって通りへ出ました。どんぴしゃりです。ただ、お酉さまが休日前だと訪れる人も多く、途中からでは列に入れないらしいです。
神社の名前は、「大鷲神社」(おおとりじんじゃ)といいます。東京にもいくつかありますが、横浜はたぶんここだけだと思います。
たくさんの奉納提灯が明るく照らされここだけは別世界です。
空いていたので、通りの列に並ぶこと5分、境内に入れました。五列になってお参りができるよう、鈴も5つついています。ここでお参りを済ませ左の社務所で小さな熊手などのお守りをいただくようになっています。
神社の通りを進み、次の通りを右に曲がると熊手のお店が並んでいます。こんな大きな熊手はいくらするのかまるで見当もつきませんが、何万円もするのではないでしょうか。怖くて聞けませんでした。
あるお店の大きな熊手です。おかめあり、招き猫あり、うちでの小づちあり、亀、おみこし、鯉、矢と的、米俵、金貨など縁起の良いもの満載の熊手です。
買ったお客さんは、熊手を持ってお店の前でにぎやかに手拍子で祝福されます。これは、大きさに関係なく皆さんやっていただくようです。
火打石を使っている女性は、なかなか美しい方です。法被を着た男性も周りに数人いるのですが、目立つ真ん中には女性が立っているお店が多いような気がしました。
大きな熊手を手にしたお客さんは、店の人から本物の稲穂をもらって何本も差し込んで仕上げます。「今年は三の酉まであるから、纏を1本差し込んでくださいよ。」といって纏飾りを渡されているのを見て、三の酉まである年は火事が多いという話は聞いたことがあったので、なるほどと思いましたが、本当は、何で三の酉まである年は火事が多いのかそのわけはまだわかりません。
値切って買う儀式みたいのがあるって聞いたけれど、見ることはできませんでした。 値切っても、縁起ものなので買う方も値切る前の値段分のお金を渡すのだそうですが、若い人たちは、そんな面倒なことをしないのかもしれません。
まあ、とにかくたての通り、横の通りに食べ物の屋台がたくさん出ているので、びっくりです。近頃は、白いコックの帽子を被ったレストラン風のステーキを焼く店、横浜は、特に韓国料理や中華料理の店も多いのが特徴かもしれません。
なぜか金魚すくいやお面、射的、笛など自分が幼い時に見た屋台を見るとホッとする自分がいました。
因みに三の酉は、25日(日)なのですごく混雑することが予想されます。
映画の話は、また後日。