スリランカの旅 その5 (ポロンナルワ遺跡)

 旅行前にスリランカの歴史の概略でも勉強しておけばよかったのに、王朝の名前を言

われても説明を聞いても全く覚えられませんでした。

 

 このポロンナルワという場所は、10世紀から12世紀にかけてシンハラ王朝の首都

があったところです。

 この国を治めてきた王様たちは、都市建設の際まず初めに行なったのが灌漑用貯水池

と水路の整備だったそうです。このポロンナルワもバラークマ・サムドラというけた外

れに大きな貯水池を造ったので、今も豊かな水をたたえています。

 また仏教の普及に力を入れたので、この都市はタイやビルマミャンマーからも僧が

訪れる仏教都市としても栄えたようです。

 

 宮殿の跡

 今は3階部分までしか残っていないが、7階まであった建物だそうです。

 壁の厚さは3m、36本の柱がホールを支えていて、部屋の数は50もあったと

言われています。

これは、トイレです。

今は、水の流れてくる管がふさがれてしまっているので、はっきりしませんが

水洗で下水溝もあったようです。そのころから水洗であったというのは驚きで

写真を撮ったしだい。

 ほかにも写真はあれどもメモをするゆとりのなさで省略です。

 

 宮殿遺跡から結構離れたところに仏教遺跡がありました。

「ワタターゲ」 この仏教遺跡群の中で一番大きな円形の仏塔。

 四方に仏様が鎮座しています。

 ここで修行していたたくさんの僧が一度に入ると混雑するので

入口も四方に作ったと聞きました。

 

 入口には「ムーンストーン」と呼ばれる半円形の石板があります。

白鳥とゾウと馬が彫刻されていますが、王朝が一つ前のアヌラーダブラにあったときの

ムーンストーンにはこのほかにもう一つ牛が描かれていたそうです。

 インドとの確執で、牛は死を表すとのことでこの時代からは

牛は外されたのだそうです。

 昔は、ここで足を洗って中へ入ったそうですが、

 今はここからは裸足になります。

 入口の両側には、「ガードストーン」と呼ばれる魔除けが立っています。

 日本のお寺の門の両側にある金剛力士像と同じですね。

 

 カルボタと呼ばれる石の本。(ストーンブック)

 長さ9m、幅1、5m、厚さ44から46㎝の石は、100㎞離れたミヒンタレーか

ら運ばれたもので、インドの侵略者のことやポロンナルワの周りの小国との関係、それ

に、これを書かせたニッサンカ・マーラ王への称賛の言葉が彫られていたそうです。

 いずこも同じ、権力者は自分の都合の良いように記録を書かせ、あるいは消していく

ものなんだと思いました。(言葉がわからないので、真偽のほどはわかりませんが)

 

 たぶんこの遺跡群のなかでは、圧倒的な迫力がある建造物。

 「ランカティラカ」 と呼ばれる仏塔。 

高さ17,5m、幅18m、奥行き52m。中に入ると頭がない仏像がある。

煉瓦で作られているのが特徴的。

 僧たちは一日に3回瞑想をしながらここを通るのを日課としていたらしい。

 

(つづく)