前回のランカティラカの北側にある「ガル・ヴィハーラ」
ここには12世紀に作られたという大きな花崗岩を彫り取って作った仏様が4体あり
ます。 座像が2体、立像が1体、涅槃像が1体です。もとは金箔におおわれていたと
いう話もありますが、今は白い花崗岩の素の色がかえって静けさや安らぎのようなもの
を感じさせます。
座像 高さは4,6m。
ヨガの時にも同じように座って瞑想をする時間がありますが、雑念を払ったこんなすっとした境地にはなかなかなれそうにありません。
立像 7m。
この像は、胸のところで両手を交差して組んでいる珍しい形なので、隣にある涅槃像
と相まって仏陀の弟子のアーナンダが涅槃に入った仏陀を悲しんでいる姿ではないかと
いう説もあります。
涅槃像 長さ14m。
目がぱっちりと開いている涅槃像もありますが、静かに目を閉じているこの涅槃像
は、じっと見ていると本当に涅槃に入っていくような感覚になります。枕と手のデリ
ケートな彫も見事です。
この辺りの観光地にはにたくさん住んでいるサルです。このサルは「トクザル」とい
うそうです。たくさんのサルに囲まれたらちょっと怖くなるかもしれませんが、特段何
かちょっかいを出したりはしません。
長いしっぽ、耳が黒い、頭の前髪をパッツンと揃えて切ったような毛の生え方をして
いるというのが私の見立てです。
今はかなりあちこちに出没していて農作物を荒らす害獣として扱われ始めています
が、開発が進むと絶滅危惧種にもなるといわれています。
ここで小休止。
見学が終わって一休み。冷やしたココナッツの頭のところをカットしてそこにストロ
ーを入れて飲みます。一口飲むと自然の甘さが火照った体に心地よく滲みこんで生き返
る心地がしました。
水分を飲み切ったあとのココナッツを渡すと、割って中の白い実の部分をこそげ取っ
て、食べさせてくれました。ココナッツは、ミネラル分が豊富、繊維質や中鎖脂肪酸も
含まれるとか。改めて見直しました。
(つづく)