スリランカの旅 その10 (パームガーデンホテル)

 アヌラーダブラの仏教遺跡見学の長い一日が終わり、市内の「パームガーデンホテ

ル」へ向かいました。

 

 門を抜けて玄関まではお屋敷のような長いアプローチがあって、着いたところは、石

の柱が並んだ神殿のようなところです。アヌラーダブラの遺跡巡りを想わせます。

 薄暗い回廊の向こうは何があるんだろうかとドキドキします。仏教遺跡にあったムー

ンストーンもありました。

 どういういきさつでこの建物があるのかわかりませんが、古い遺跡の一部を取り入れ

それに似たようなものを後からつけ足したのかと思いました。回廊の上の部分は半ば工

事中でしたから。抜け出たところにプールがありました。これも石の灯篭風のものを周

りに配置して宮殿を思わせる造りです。

 ホテルの入り口は、これから私たちが泊るところはどうなっているのかと思わせまし

たが、結局ちょっとした森の中のコテージとなっていました。

 結構遠くて、夜は懐中電灯を照らしながら歩いて食堂へ移動するようでした。 

 森の中には、蟻塚がありました。

 赤い実をつけた木の上で鳴き声が聞こえていたのは、くちばしの大きなこの鳥です。

名前もわかりませんが、やっと撮れた写真です。

 子どもの頭ほどの大きさの緑の実がなっている木がありました。ガイドさんに聞く

と、食べられる実ではないとのこと。いくつもなっていたので驚きました。

 

 夕食のために食堂へ向かうと、違う建物から大きな音量の音楽が聞こえてきていまし

た。何だろうと思っていたところ、ガイドさんから

「ここで結婚披露宴をやっているから、食事のあとで行きましょう。」

と、お誘いがありました。

 ホールといってもいいくらい大きな宴会場にたくさんの人がテーブルを囲んでいまし

た。舞台の上ではバンドが演奏しながら歌を歌い、おそろいの衣装を身に着けた女性の

ダンサーたちが踊っています。

 伝統的なインドの音楽というより、リズムを刻んだロック風の演奏でした。

 ガイドさんは、主催者に了解をとっていたようで、新郎新婦と一緒に写真を撮ったり

私たちにも写真を撮らせてくれました。

 この町の有力者の新郎新婦だという話で、車の整理に警察官が動員されていました

し、招待されている人もきらびやかなサリーを纏っている人をたくさん見ました。

 結婚披露宴に招かれるとは!

 こんなハプニングもあってびっくりでした。

 (つづく)