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変化朝顔・・・江戸時代からの贈り物

 今、横浜市子ども植物園で、「変化朝顔展示会」が開かれています。写真はその一部ですが、珍しい朝顔が見られます。江戸時代から200年脈々と受け継がれてきた古典園芸植物でその変化の様子は、驚きです。

采咲系               獅子咲系            台咲系

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 朝顔は、奈良時代に中国から入ってきたと考えられていますが、その時は、下剤や利尿剤の薬草として使われていたようです。花は、青色、葉は3つに分かれとがっていて、野生のものと同じでした。

 江戸時代に入り、白色、紫色、紅色などの花色変わりが見つかり、観賞用の栽培が広がりました。その時に、花色だけでなく、咲き方や葉、茎の形が変化した、朝顔とは思えないような変わりものが選び出されました。その中から、現在まで受け継がれている変化朝顔が生まれました。

 采咲系・・・細く切れた花の姿を、昔の武将が兵隊に指示を出す時に振った「采配」に見立てた呼び名です。葉も花びらの細さに比例して細くなっています。

獅子咲系・・・くしゃっとして乱れた花の姿を、空想の動物の獅子の、暴れて乱れた「たてがみ」に見立てた呼び名です。葉も縮んだように丸まってよじれています。

台咲系・・・花の筒の部分が折れ返って突き出ています。その姿を茶器を乗せる「茶台」に見立てた呼び名です。葉も、織物の縮緬のように縮んでいます。

 その他に種を蒔けば、毎年同じ花が咲く「正木系」と呼ばれるものがあります。朝顔が枝垂れて下に伸びるものや、葉に模様が入るものなどいろいろなものがあります。。(変化朝顔の講習会パンフレットより)

  昨年、私もこの朝顔の種を蒔いて育てましたが、この朝顔は、種を蒔いたからすぐにその花や葉が再現されるものではないという点が難しいところです。私が蒔いた種は、10粒蒔いて1~2本の変化した花が咲くといわれるものでしたが、20粒蒔いて2本采咲きの白い花が咲きました。(1/4の確率だといわれています。)もっと葉の形や色など複雑な変化を求めると、確率は1/64と低出現率になります。たくさん蒔いてようやく出てくる可能性があるということです。

 変化が出たものは、出物と呼ばれますが、種ができればまた蒔くことができますが、種ができないものもあります。種ができない時は、種を蒔いた時に特に変化が見られない姉妹がいるので、その姉妹の種を取っておいて種まきをします。その種の中に、出物を生む性質を受け継いでいるものがあるのです。 

 育てるには、広いスペースも必要ですし、出てきた双葉の段階からよく見極めて出物なのか、出物の姉妹なのか、育てても期待できないものなのかよく観察していかないといけません。

 江戸時代は、朝顔のほかにも日本桜草だとか、菖蒲だとか観賞用に流行した植物があるということですから、ガーデニングブームは今に始まったことではないようです。(写真をクリックすると、大きくなります。)