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原発のない未来へ 3.26集会へ参加して

その他

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 代々木公園の桜は、もうこんなに咲いてお花見日和でした。

 東北大震災から5年の節目の年、

ということは、福島の原発事故からも5年が経過したということです。

 私は、原発のことを忘れたわけではありませんが、久しぶりの参加でした。

 

 全国から福島につながろうとする人たちが35000人も集まったそうです。

 課題別に3つの会場が設定されていました。

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 私は、この第2会場へまず足を運びました。

 ここでは、福島の人たちが抱えている切実な実態をたくさん聞くことになりました。

 

 去年まで福島の原発で働いていたという労働者は、

これまでも劣悪な環境でしたが、

これからは、賃金も待遇も悪くなると話されていました。

 特に、労働者が一番気になっている放射能汚染に対しても、

発言者のように一旦原発の現場の仕事を離れると、

東電は、健康上の問題が出ても一切責任を負わないのだそうです。

 いつ高線量の被ばくが原因で病気になるか不安な日々を送っていると

話されているのを聞くのは、堪えられないなと思いました。

 誰かが過酷な労働を引き受けない限り、原発事故の後始末が終わらないのですから

東電も国も人の命を大事にする義務があるはずです。

 

 ある畜産農家の男性からは、飼っていた和牛を市も県も殺処分を決めておきながら

自分でやるように言われ、泣く泣く自ら処分をすることになったのだそうです。

 牛をまとめて縄でくくり、動けないようにしておいて

水もエサもやらないで餓死をさせたと話されていました。

 1か月後、牛はそのまま倒れて死んでいたそうです。

 人間は、避難もできたのでしょうが、鶏も豚もペットたちは、

連れていくこともできず、牛と同じように命を奪われてしまったのです。

 

 避難するので、家族がばらばらになっているお母さんたちの話も深刻でした。

 避難先でも福島から避難してきたことで、差別的な扱いを受けたり、

家族の意見がばらばらになって離婚をすることになった家族もあるそうです。

 そこへきて、まだまだ高い線量なのに、もう安全だから帰還せよとのお達し。

 そんなことを言われても年間20ミリシーベルトもあるところへ

帰る人はわずかだそうです。

 今でも避難者の数は10万人に上ります。

 5年を経過したことで、2017年3月に自主避難の家族への唯一の家賃補助も

打ち切られるという新たな発表がありました。

 避難した家族は、生業も取られ不便で貧しい生活を強いられているのに

そして我々庶民からは、震災の復興税まで集めておきながら、

困っている人を助けるのでなく、

戦争をできる国にするために

膨大な税金の無駄遣いに奔走しているのは許せません。

 国策として原子力発電をやってきたのだから

責任を取るのは当たり前だろうと考えるのはおかしいのでしょうか。

 

 子どもたちの健康被害の実態も報告されました。

 福島県の30万人の検査の結果、小児甲状腺がん166名(疑いも含む)、

北茨城市でも3名(3593人受診)。

 普通は、100万人に1人か2人と言われているところからすると

数十倍のオーダーで多いと言われています。

 これは、普通だというような医者の見解を盾に放射線との因果関係を

否定しようとしています。

 素人がこの数字を見ても関連性がないとは、思えません。

 北茨城は福島に接していますが、

あの時、関東全体に放射能はまき散らされたのですから

ほかの地域でも小児甲状腺がんの可能性はあるかもしれません。

 現に横浜の17の小学校に約3万tの放射能汚泥などが保管されたままになっていた

というニュースも3月2日に流されました。

 食べ物からの内部被ばくも考えられます。

 

 どれもこれも企業などの利権を優先し、

命を大切にしない今の政治に繋がっているような気がしてなりません。

 

おじいさんとヤマガラ―3月11日のあとで

 

 ちょうど、この絵本と出会いました。

 福島に住むおじいさんは、毎年家の近くの林に

こしらえた6つの巣箱をかけます。

 そこへヤマガラが巣を作り

ひなが巣だって行くのを楽しみに暮らしているのですが

 3月11日に原発事故があった後‥‥

 

 こんな優しいまなざしで福島を見つめたいと思わせる本でした。