旅行の記事がまだ残っているのですが、ちょうど昨日が大阪地検に告発状を提出した日なので、このことを先に書きます。
11月の14日、「関電の原発マネー不正還流を告発する会」の代表の方々とその代理人の弁護士さんが、これは関西だけの問題ではなく全国の原発の問題だからと東京でも集会を開くと聞き、都内へ出たついでに永田町の憲政記念館へ出かけた。
有楽町から歩いて皇居のお堀の脇を歩いて向かった。先日まで大騒ぎだった皇居も静けさを取り戻し、お堀には北国からやってきたカモたちがたくさん泳いでいた。うちの方にはまだやってきていないのに、ここにはざっと5種類くらいのカモが来ていて驚いた。その中でまだ写真を撮っていなかったのがいたのがこの「オカヨシガモ」。
ちょっと脱線してすみません。
内部告発状が届き、9月27日にメディアへの第一報。前代未聞の不正が世論を動かし、経営陣のトップが辞任に追い込まれたことはご存知だと思う。
発覚してからも会見では、森山助役の個人的な性格がこういうことを引き起こしたかのような言い訳をして自分たちの不正を隠そうと躍起になっていた様子はニュースでも知らされたが、あまりのひどさに唖然としたものだ。
この会には、会の代表者の中島哲演さん、代理人の河合弁護士と海渡弁護士が参加して告発に至る詳細を聞くことができた。
その後第三者委員会で調査をしているというが、関電のお抱え弁護士がそのメンバーであり、調査の範囲や調査方法は関電と協議をして決定するという。それが第三者委員会なの?という内容だそうだ。
どうしてもこの問題の真相を究明しようとしたら、強制捜査権をもつ検察や国税局に入ってもらわなければならないということで、告発することに至ったと説明された。
若狭湾の狭い範囲に15基と、原発銀座といわれるような世界一の密集地だと今回遅まきながら知るに至った。そのうち11基が関電のもの。自分たちが必要としているわけじゃない電力のために原発を15基も抱えなければならない地元の人たちのことに想像力を働かせなくてはならないだろう。
関電から工事の発注を水増しした額で助役が役員を務めていた吉田開発が請負い、その不正なお金があちこちに還流していったという構造になっていたようだ。
関電は、7年前に電気料金を値上げしたがちょうど不正還流が行われた時期と被ると聞くと怒りがさらに込み上げる。消費者は、おかしいことはおかしいと怒らねばこういうことがまかり通る世の中になってしまうのだと思った。
吉田開発は、ゼネコンの下請けにすぎず、氷山の一角でどれだけの氷山が海中に隠れているのか考えると恐ろしいほどだ。本当はそのゼネコンにもメスが入らねばならないはずだ。
原発を立地させるためには、今回登場してきた森山氏のようなフィクサーがどこにもいるはずだという。こういう人は、行政にも地域の有力な企業にも人脈を持ち、自分だけではなくまわりを囲む人に少しずつ毒まんじゅうを配って抜け駆けさせないように気を配り、お金を配るのだそうである。
今回も先日発表されたが、福井県の職員にも、さらには国会議員への献金、パーティー券の購入など広く深くお金が回っていることが見てとれた。
日本のあちこちの原発も似たり寄ったりだろうと想像に難くない。どろどろとした原発むらの構造をしっかりと暴き、不正なお金なくしては、原発を作ることができないことを明らかにしてほしいと切に願い告発人になろうと決めた。
最後に河合弁護士から檄がとんだ。みんなが怒っているということを世の中に知らしめるためには数が必要だ。怒りを数値化することで、世論を作り、検察にも本気を出させなくてはならない。当初は1000人が目標だが、10000人ほしいとも言われた。
その言葉を聞き、一人が10人に呼びかければ10000人になるかもしれないと知人友人に呼びかけ10人の告発人を確保した。
昨日13日に、12月8日までに届いた委任状3272人分を大阪地検に提出したとホームページに告知されていた。あまり大きく報道されないので、知っていればもっとたくさんの方が参加されたかもしれないなと思うと残念な気がしている。
下記が告発する会のホームページ。