7年前は・・・

ミンミンゼミ        セミの抜け殻

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 今年の夏、セミの鳴き声を一番早く耳にしたのは、7月14日のニイニイゼミです。17日にミンミンゼミ、4日ほど後にアブラゼミ、そして待望のヒグラシがその後すぐに初鳴きしました。以前、八王子市に住んでいるときは、一番がヒグラシでいつも7月10日前後でしたので、場所によってもだいぶ違うようです。この辺りでは、まだクマゼミの鳴き声がしませんが、数年前仕事で羽田空港近くへ通っていたときには、クマゼミが西の方から到来していたので、やはり温暖化の影響かと思ったものでした。

 ケヤキの木にとまっているのは、ミンミンゼミです。結構派手に鳴くので、たくさんいるような気がしますが、セミの抜け殻を取ってきて調べると、圧倒的に多いのは、アブラゼミです。今日、近くのあじさいが植わっているところで、16の抜け殻を持ち帰ってきましたが、全部アブラゼミのようです。

 見たところ、アブラゼミとミンミンゼミの抜け殻は、大きさも色も変わりがなく、違いは、触覚の節の長さで見ます。二番目の節と4番目の節の間の3番目がこの二つよりも長いのが、アブラゼミで、変わりがないのがミンミンゼミ。それに、触覚に毛がたくさん生えて毛深いのがアブラゼミ。これも虫眼鏡を持ってこないとよく分からない世界ですが・・・・

 セミの鳴き声を聞きながら、私は7年前のことを考えてしまいます。抜け殻の数からすると、7年前は、この辺りはアブラゼミが大勢を占め、大きな鳴き声で暑さをかもし出していたのでしょう。7年間土の中でじっとその時を待っていたセミは、7年前の記憶を持っているのでしょうか。