オオボウシバナ
鎌倉の大巧寺(安産守りで有名です。)は、大らかなお寺さんで、境内を若宮大路から小町大路へ通り抜ける抜け道に使わせてくれています。その道に季節季節の花が植えられ、いつ行っても楽しませてもらえます。
蓮の花の写真を撮りたくて行ったのですが、道端にツユクサ?と思われる草が咲いていました。でも、よく見るとブルーの花は大きいし、花の縁にあるりっぱなフリルを風にひらひら揺らせています。名札を見ると、「オオボウシバナ」と書いてありました。
うちに帰って、Wikipediaで調べてびっくり!
この花は、通称「アオバナ」。滋賀県の草津市を中心にした湖南地方で江戸時代から栽培されていたので、草津市では市の花になっているとか。
なぜ、栽培されているのかというと、京友禅の下絵を描く染料になる青花紙の原料として用いられているのだそうです。青色素は、アントシアニン系の化合物で、水溶性のため色落ちしやすいという特徴を持っているので、下絵に使っても残らない性質からのようです。
ツユクサも同じように使うことはできるのですが、花が小さいので、効率的でないということで、このオオボウシバナが、栽培品種として育てられるようになったのだとか。
ツユクサもそうですが、朝咲いて昼にはしぼんでしまう花で、しかも、摘み取って絞った汁はその日のうちに製品にしなければならなかったので、オオボウシバナの栽培に携わる人たちは、酷暑の中、休憩も取れずに働く過酷な作業を強いられることになったそうです。ということから、「地獄花」 とも呼ばれたそうです。(Wikipediaより)
一つの写真から、古都、京都と鎌倉が繋がり、未知の世界も知ることになり、ブログを書くことでずいぶん勉強をさせてもらっています。