沖縄家庭料理

人参シリシリ

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 土曜日に近くの農家のおばさんのところへ、トマトなどを買いに行った時に、「おまけだよ。」と、渡された人参。「まだ冷蔵庫に2本残っているから、いいよ。」というのに、3本いただいてしまいました。

 普通の献立だと人参は彩りだったり、カレーやシチューでも一本がやっとだったりするので、人参を大量に消費できる献立を探していて見つけたのが、これ、「人参シリシリ」です。シリシリは、スライサーですりおろすことを表すそうです。因みに、頬にすりすりする というのを沖縄では、頬にしりしりする と表現するそうです。そういうところから この料理の名前がついたようです。 

材料 (4人分)

 人参3本

 ツナ缶(80g)1つ

 玉子1~2こ

 サラダオイル適量

 塩、コショウ、しょうゆ、出しの素(つゆの素を使うのも便利) 各適量

 作り方

① 人参を千切りスライサー(穴から出てくるような形のもの)ですりすりする。(1本1本が包丁の千切りより均一になってよい)

② フライパンにサラダオイル(ツナ缶の油でも可)を入れ、①を炒める。

③ 人参がしんなりしたら、ツナを入れ炒め合わせる。その後、すぐ玉子をほぐして周りから流しいれ、炒めすぎないようにさっと炒める。

④ 塩、コショウ、出しの素、しょうゆを適量加え、調味してできあがり。

 今日は、人参2本でやりましたが、1人でほとんど食べてしまいました。前回は、ツナがなかったので、贅沢にホタテ缶でやりましたが、このときは、出汁やしょうゆなど使わなくても、ホタテのうまみが出てより美味しかったです。

 とっても不思議ですが、こうして人参を炒めると、カロチンの吸収率も上がるそうですし、人参の甘味が引き出されてあっという間に人参を大量に食べてしまいます。人参が余っている時に、ぜひやってみてください。

 沖縄では、普通の家庭料理で、給食にもよく使われ、人参嫌いの子どももこれなら大丈夫だという献立だそうです。他の野菜の世帯あたりの購入費は、全国最下位なのに、人参の購入費は、沖縄が1位というのもうなづけます。