サクラにヒヨドリ 

 朝、カーテンを開けるとベランダからさくらの花が見えます。ここ2週間、毎朝、ささやかながらちょっとした感動がありました。

 朝ごはんを食べにきているヒヨドリの元気な声が聞こえると、たいてい晴れていています。

 「ヒーヨヒーヨ」と私には聞こえるのですが、聞きなしは人によっていろいろなので、他の人はなんと聞こえているのでしょうか。私は、ヒヨドリのことを「ヒヨ」とか、「ヒヨちゃん」と呼んでいます。

 彼らは、花と茎の間にある蜜がご馳走なので、花を元から切ってしまって花がまだまだきれいなうちから5枚の花びらがついた花をかまわず下に落としてしまいます。

 サクラがまだ咲かない寒い時期には、ベランダにみかんとか、りんごの芯のところを置いておくと、誰がやってくるかと思っていたら、来たのはこの「ヒヨ」でした。花もたくさん咲き始めたので、もうそんな必要もないのでしょうが、寒い頃は、何もなくて大変だったのだと思います。

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 この写真は、うちの前ではなく、弘明寺商店街を抜けて鎌倉街道に突き当たったところにある、横浜国大の付属中学校に植えてあるサクラです。

 ヒヨドリが枝にたわわに止まって「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴きながら飛び交っていました。

 写真を撮っているといろんな気づきがありますが、こんなにヒヨドリがサクラに群がっていたことを今年初めて知りました。

 「梅にウグイス」 だとしたら、「サクラにヒヨドリ」 だなと思いました。でも、あの大きくて地味な色合いの姿ではウグイスのような情緒も感じられず、サクラにはちょっとお気の毒。