東北大震災から12年

 ご無沙汰しています。

 これは、昨日の写真です。

 12年前の東北は、雪交じりの寒い日だったと聞いていますが、

昨日の横浜は、温かくて長袖の綿のシャツで歩けました。

 

 地下鉄を下りて地上に上がると、見ごろになった桜が

たくさんのヒヨドリを招き寄せていました。

 この桜は、オオカンザクラという名前らしいです。

 

 ヒヨドリと桜を写そうとしていたら、

ふさふさのしっぽが見えるではありませんか。

 近頃では珍しくもなくなりましたが、サクラを食べているリスは初めて見ました。

 

 

 昨日は、3月11日。

 新橋での用事を済ませ午後2時過ぎに帰ってきました。

 本屋さんから注文した本が入荷したとの連絡をもらっていたので、

サクラとリスを見た後、本屋さんへ寄りました。

 

 女主人は私が注文していた本にカバーを付けながら

「もうすぐ2時46分だから、急がなくちゃ。」

というので、私も気が付いて

「一緒に黙とうするよ。」

というと、

「義父が福島の大熊町の人で、震災で逃げる時にアクシデントがあって、

亡くなったのよ。」

との話。

 

 私が来る前からいた若い男性も帰ろうとしないので、

結局本屋の女主人と若い男性と私と三人で

ラジオの音に合わせて黙とうしました。

 

 若い男性の常連さんとは初めて会ったのですが、

二言三言言葉を交わしただけで、ずいぶん前から知っているような

気持ちになりました。

 

 本はなるべく図書館でという主義ですが、

買いたい本があると必ずその本屋さんで頼むようにしています。

 本屋の主人が人と人をつないでくれているようなそんな本屋さんです。

 12年目の3.11は、心が温かくなる日になりました。