ハートカフェ

 (カテリーナさんのファーストアルバムを購入、そのカバー写真です。)

 

  2月4日に開かれたパルシステムの平和国際フェスタの報告です。

 1月に前回の三浦半島のEM研究会の畑へ行くのと同じ頃、ハートカフェの募集があ

りました。くじ運の悪い私のことだからきっと外れだなと思いながら申し込みをしたと

ころ、ウクライナバンドゥーラの演奏会とアフガニスタンの現実をアニメ化した「ブ

レッドウィナー」の映画にも参加できるというお知らせが来たので、緑区の区民文化セ

ンターまでいそいそ出かけました。(畑にも行けたので、今年は運が上向き!?)

 

 ハートカフェも3年ぶりの開催です。ステージを使った催し物ののほか、会議室やホ

ワイエを使ったワークショップや物品の販売も行われました。

 

 この日、一番の目的は、日本で二人しかいないウクライナの楽器の演奏者の演奏を聴

くことでした。演奏者は、カテリーナさんという美しい女性です。

 

 カテリーナさんは、チェルノブイリ原発の事故があった年に生まれ、非難を余儀なく

された方で、避難先で6歳の時に音楽団に入り、世界中を回った経験があるそうです。

 日本にも来たことがあって、日本が大変気に入り19歳の時に、本格的に日本を拠点

にして音楽活動を始めたのだと自己紹介されていました。

 

 その楽器は、バンドゥーラ

 バンドゥーラという楽器は、重さが8キロ、大きな弦楽器です。弦楽器と聞くとギタ

ーなど弦を指で押さえて音を変化させるのではないかと思いますが、この楽器は、ギタ

ーというよりピアノのような鍵盤楽器に近い構造になったいるような気がしました。

 

 ということで、65本も弦があり5オクターブの音を出せます。弦それぞれが違う音

になっているそうです。

 ただ、向かって左側の長い部分のベースになる音と右側のねじがついている部分の音

の出し方は違っているように思いました。たくさんの弦を引きこなすのは見ているだけ

でも大変だなと思います。

 

 音色は、高い金属的な音で、雰囲気としてヨーロッパの古楽器リュートに雰囲気が似

ている気がしました。楽器の演奏だけでなく、歌を歌いながら演奏するということが多

いことからも日本の琵琶を思い浮かべたりもします。

 

 歌声も素晴らしいソプラノでヨーロッパの宗教曲を聴いている感じがしました。

 いろんな歌を弾き語りで披露してくれましたが、一番心に響いたのは、日本の「ふる

さと」の歌です。いろんなところで「ふるさと」は歌われますが、ふるさとウクライナ

がどんなに悲惨な状況になっているかを会場にいる観客も避難を余儀なくされているウ

クライナの人も共有できる歌だったからだと思います。

 

 6日に起きた地震で大きな被災をうけたトルコ、シリア、それに映画「ブレッドウィ

ナー」の舞台になっているアフガニスタン、独裁軍事政権下で苦しむミャンマー・・・

世界には、ふるさとを追われ、命を守ることができない人がたくさんいます。

 

 こうした機会を得て、自分のできることをやっていかなくてはと深く心に刻みまし

た。