入ってすぐの大池の向こうの山に見える三重塔です。
いつもは、スルーしてしまうのですが、
この日は頑張って登ってきました。
この三重塔は、京都木津川の「旧燈明寺」から移築されてきました。
外苑の中に同じ「旧燈明寺」から移築された本堂があります。
この二つは、建物自体も壊れ、廃寺寸前の寺から
横浜でよみがえったといっていい建物だそうです。
新緑を通して見える三重塔は、
穏やかにほほ笑んでいるような気がしました。
鬼瓦です。
旧燈明寺は、行基が開祖で、その後天台宗、日蓮宗と変遷してきたお寺のようで、
寺号を東明寺と表記していた時期があるので
瓦には、東明寺と書かれています。
山から下りて
白川郷から移築された合掌造りの「矢箆原家」に入りました。
庭には、こいのぼり、入口にはタケノコが飾られ、
軒には、菖蒲の葉とヨモギの葉が
厄除けとして吊るされています。
吊るされていた菖蒲が、
いつの間にか お風呂の湯の中に入るように変わってきたそうです。
今では、軒に吊すうちは、あまり見られなくなりました。
お昼を過ぎていたので、
茶店「待春軒」で「三渓そば」を食べました。
「三渓そば」は、食通でもあった三渓さんが考案して
お客さんがくると振舞っていた有名なメニューだったそうです。
麺は、特注の細いうどん麺です。
明治時代には、まだまだ珍しかった挽肉と
タケノコとシイタケの細切りを使った肉みそをのせ、
上にきぬさやと玉子とハムの細切りをトッピングしてあります。
2年前、三渓さんのひ孫にあたる方が経営されている「隣花苑」でも
食べたことがありますが、
確か同じ味だなと思って、茶店の人に聞いたところ
やはりレシピは同じだということでした。
新緑の三渓園は、今回で終わりです。
下記に隣花苑のブログをつけてありますので、
よろしかったら、ご覧下さい。