三渓園 ー新緑の特別公開3ー

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 入ってすぐの大池の向こうの山に見える三重塔です。

 いつもは、スルーしてしまうのですが、

この日は頑張って登ってきました。

 この三重塔は、京都木津川の「旧燈明寺」から移築されてきました。

 外苑の中に同じ「旧燈明寺」から移築された本堂があります。

 この二つは、建物自体も壊れ、廃寺寸前の寺から

横浜でよみがえったといっていい建物だそうです。

 新緑を通して見える三重塔は、

穏やかにほほ笑んでいるような気がしました。

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 鬼瓦です。

 旧燈明寺は、行基が開祖で、その後天台宗日蓮宗と変遷してきたお寺のようで、

寺号を東明寺と表記していた時期があるので

瓦には、東明寺と書かれています。

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 山から下りて

白川郷から移築された合掌造りの「矢箆原家」に入りました。

 庭には、こいのぼり、入口にはタケノコが飾られ、

軒には、菖蒲の葉とヨモギの葉が

厄除けとして吊るされています。

 吊るされていた菖蒲が、

いつの間にか お風呂の湯の中に入るように変わってきたそうです。

 今では、軒に吊すうちは、あまり見られなくなりました。f:id:yporcini:20150506121446j:plain

 お昼を過ぎていたので、

 茶店「待春軒」で「三渓そば」を食べました。

 「三渓そば」は、食通でもあった三渓さんが考案して

お客さんがくると振舞っていた有名なメニューだったそうです。

 麺は、特注の細いうどん麺です。

 明治時代には、まだまだ珍しかった挽肉と

タケノコとシイタケの細切りを使った肉みそをのせ、

上にきぬさやと玉子とハムの細切りをトッピングしてあります。

 2年前、三渓さんのひ孫にあたる方が経営されている「隣花苑」でも

食べたことがありますが、

確か同じ味だなと思って、茶店の人に聞いたところ

やはりレシピは同じだということでした。

 新緑の三渓園は、今回で終わりです。

 下記に隣花苑のブログをつけてありますので、

よろしかったら、ご覧下さい。

 

yporcini.hateblo.jp