スーパーローカルヒーロー

 今日は、朝はすごい雨でしたが、

昼過ぎから晴れたので、

予定通り横浜へ出て、用事を済ませ、

3時半には、名画座へ。

 今日は、よんばば (id:yonnbaba)

が、苦労して自主上映をなさった映画「スーパーローカルヒーロー

を観てきました。

 私は、そんな苦労もせずに映画館でお客さんとして観たので、

きっと観た後の心への刺さり方も違っていただろうと思っています。

 

 この映画は、ドキュメンタリー。

 映画の監督も、尾道に住むようになってから

ノブエさんを知り、映画を作ろうという気持ちになった一人のようです。

 

 主人公は、尾道の駅前の古民家でいろんなものを売っていますが、

一応CDショップ「れいこう堂」を営むノブエさんという男性。

 そのノブエさんの日常と

いろんな人のインタビューを交えて描いた作品です。

 

 インディーズのミュージシャンのCDや中古のCD、

それに野菜や果物、いろんな雑貨などを置き、

猫が留守番したり、周りにいる人が店番を買って出るようなお店ですから、

お客さんがたくさん来て 儲かるわけはありません。

 

 それでも、彼は、インディーズのミュージシャンの後押しライブを企画したり、

2011年3月の福島の原発事故以降は、

福島の支援を買って出る活動をしています。

 

 動かなければ、何も変わらないという信念のもと、

自分ができることは、たとえ一人でもやりぬきます。

 

 必要な資金は、カンパを集めたり、自腹を切ってまで

何とかするのです。

 

 ノブエさんが種をまくと、人が自然と集まってきます。

 だから、ノブエさんのまわりにはいろんな人の輪ができるのでしょう。

 

  福島の子どもたちは、原発事故後も放射能にさらされて

安全な状態が得られていないのが現実です。

 福島は、まだ終わってはいないのです。

 

 ノブエさんは、

 一人でも多くのこどもの命を守ってあげたいという気持ちが

そうさせるのだとおっしゃっていたのが耳に残っています。

 

 シビアな内容を抱える映画ですが、

「ヒーローは、テレビの中じゃなく、きっとみんなのそばにいるのだ」

という、キャッチが表わしている通り、

ノブエさんの人柄に 誰もが魅せられてしまいます。

 

 登場していたある人は、月光仮面のような人だと表現しています。

 困った人がいると、どこからか必ずやってきて、

お礼を言おうとすると、もうそこから立ち去っている。

 私も本当にそう思いました。

 

 帰りに、映画のワンシーンや、尾道の風景写真が入っている

絵葉書5枚セットを買いました。

 ノブエさんが手書きした「れいこう堂」尾道 おすすめ店 MAP で

くるまれていました。

 尾道は行ったことがあるので、地図を見る楽しみもあります。

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 今、全国の心ある人、心ある映画館で上映されています。

 Jack and  Betty では、明日までの上映。

 来週からも大事な現実を突きつける映画が目白押しです。