3日の日曜日は、茅ヶ崎での砂原の植物観察会の2回目がありました。
今回は、6月の時よりも西に寄った茅ヶ崎漁港のそばの観察です。
近くには、サザンビーチと名前のついた海水浴場があります。
すでに海開きが済んでいるので、ビーチには海の家が立ち並んでいました。
やっぱり7月は、この花が目を奪います。
ハマゴウです。
ちょうど、見ごろを迎えていました。
薄紫の花は、砂原の貴婦人と呼びたいくらい美しいです。
こちらは、ハマボウフウ。
去年移植されたばかりの1年生の花です。
生まれたての白っていう感じがしました。
先月の観察会で観たのは、大きな株に成長していたものでしたので
すでに花が終わっていました。
今回見ることができて良かったです。
まだ蕾ですが、ハマオモト。
ハマユウと呼ばれているものです。
うちの近くで植えられているのは、すでに咲いていますが、
やはり風も強く過酷な環境のせいか、もう少し時間がかかるようです。
特に砂原の植物というわけではなさそうですが、
2本ほど咲いていたナツズイセン。
すぐそばに生えているのは、ハマスゲ。
この辺り一面に生えている雑草、カヤツリグサ科の植物です。
一見可憐なピンク色の花をつけていますが、
これは、外来生物法の要注意生物になっているので、除去の対象植物。
オオフタバムグラという名前です。
この日は、まだ種になるのに時間がかかるということで、
前回のコマツヨイグサを優先して抜きました。
(写真がぼけていてすみません。)
今回初めて知った「ビロードテンツキ」です。
神奈川県のRDB絶滅危惧種になっているので、
これから増やしていかなくてはならない希少種のようです。
こうやって一つ一つ植物の姿と名前を確かめながら草取りをしていると
根の深さもわかり、カブの大きさもわかるので
植物のことを知るのにとても大事な仕事なんだなと改めて感じました。
この日は、風が強く、海に白波が立っていました。
砂原の植物は、こういう強風にも耐えなくてはならないし、
風によって砂が移動するので、根を張っていないと生きていけないだろうなと
そんなことが頭をよぎりました。
小さな砂の風紋もできています。
西の空へ強い風に乗り飛び去って行きました。
しばらくぶりに見たカモメです。
海を見るだけで何だか目の前が広がって気分が晴れてきます。
にぎわい始めた湘南の海ですが、その喧騒をよそに
この会の人たちは種から育てた苗の水やりに通う仕事を毎日のように
やっていることを今回初めて知り、頭が下がる思いでした。