8月6日に友人の墓参りのため高尾へ出かけた。
彼女は、自分と夫のお母さんの介護をしながら定年まで勤めあげ、
ようやく自分の時間を楽しみのために使えるようになってよかったなと思ったとたん
この世から消えてしまった。
4年前のことだ。
彼女は、ライフワークとして地域の太鼓の練習を続けてきていた。
4年前の夏、8月の1週目に行われる八王子祭りで
念願の太鼓の晴れ舞台を飾れると喜んでいたと後日聞いた。
晴れ舞台といっても、路上でしかも暑い盛りの午後の時間だったので
かなり体に応えたようで具合が悪くなり、救急車で病院へ搬送されたが
残念なことにあっけなく亡くなってしまった。
今年は、墓参りはいつものお盆ではなく、命日でもある八王子祭りの時に行ったのは
彼女の祭りにかけた気持ちの一端を知ることができたらと思ったからだ。
八王子に25年もいたのに、その八王子祭りには一度も行ったことがなかった。
私が住んでいた地域は、新しく開発された丘陵地で買い物でもなければ
めったに甲州街道に沿った地域へは行くことがなかったのだ。
彼女は、実家も嫁いだ先も甲州街道に近いところで、おそらく地域に根差した
太鼓が身近なものだったのだと思う。
写真は、JRの高尾駅前。
駅を出たところにある昼食をとった「ichigenndo 」の中から、駅前を撮ったもの。
風船カズラが風にふうわりふうわり揺れていた。
まず、電車で八王子駅まで行き、案内図をもらって歩くことにした。
ちょうど、各町内会を回れるようにスタンプラリー形式に設えてあったので
その地図を見ながら歩くことにした。
西放射線ユーロードに入るとまずお囃子のにぎやかな音が聞こえてきた。
次の舞台には、キツネに扮したかわいい子どもの踊り。
きりっとした仕草に拍手を送りたくなる。
三崎町の山車が、甲州街道へ出る前の点検だろうか。
山車には、いろんな形式がある。
これは、堂宮形式と言われるもの。
彫刻がすばらしい。
お囃子に合わせて舞う獅子が二頭。
路地路地から次々に山車が出てくる。
これは、横山三丁目の山車。
三層鉾台形式と言われる形で、上に乗っている山車人形は、「織田信長 羅陵王」。
これも彫刻が素晴らしい。
中町の山車。
甲州街道まで引っ張ってきてから、セッテイングが始まった。
これは、二層鉾台形式と言われるもので、
上にのるのは、白亜の「諫鼓鳥」だそうだが、意味がよく分からない。
元横山町の山車。
堂宮形式で山車一面を彫刻で覆い尽くされているような見事な山車。
南町の一本柱人形山車。
八日町1・2丁目の山車と人形。
二層鉾台形式で人形は、「雄略天皇」。
本町の山車。
三層鉾台形式で上に乗る人形は「浦島太郎」
踊りのひょっとこは、指先まで神経が行き届いた見事なものだ。
上八日町の山車と人形。
二層鉾台形式で、人形は、「スサノウノミコト」。
十六号線を挟んで上地区と下地区と分かれており、ここまでが下地区。
下地区には全部で10の山車があるが、すべてを回り切れなかった。
いずれも彫刻がしっかりと施され、高いところに人形が立っているものもあり、
思っていた以上にりっぱな山車でびっくりした。
次回は、上地区。