暑かった上田城

 旅の2日目。

 この日は、涼しい高原には行かず、美ヶ原から北東方向に位置する上田へ向かった。

 上田は盆地なので暑いとは聞いていたが、この日の予報では気温36度。暑い!

 

 上田に来たのは初めてなので、まず上田城へ行く。

 2年前にの大河ドラマ真田丸」の舞台になり、観光客もたくさん訪れたと聞くがこの暑さも手伝って観光客は少なめだ。

 私はテレビを持っていないので、この城についての前知識が全くない。

 

 二の丸から入ってまずは「上田博物館」へ入る。

 ここでは、上田城の歴代城主の資料や上田の歴史、民俗などを知ることができる。

 上田城は、そもそも真田氏が築城したものであるが、その後の栄枯盛衰もあり仙石氏、松平氏と引き継がれ明治を迎える。

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 本丸には二階建ての櫓が7基と櫓門が2基があったそうだが、今はこの写真の左側が「南櫓」、右側が「北櫓」、真ん中は「東虎口櫓門」、そのほかに「西櫓」がある。

 南櫓、北櫓とも昭和24年、東虎口門は平成6年に復元されやっと城門の形が整ったのだという。

  西櫓だけは、江戸初期に建てられたままの城郭建築として特に貴重な建物だということだが、今回は写真を撮りに行くこともなく失礼をしてしまった。

 

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 東虎口櫓門の石垣。

 ひときわ大きいのが「真田石」。真田信之(築城した真田昌幸の長男)が松代へ移封される際に父の形見として持って行こうとしたが、どうにも動かないのであきらめたという直径3mもある石。

 

 上田城は、真田氏が徳川の大軍を2度も撃退したことで一躍有名になったと聞くが、天守閣もない平城でどんな戦いが繰り広げられたのかすごく興味深い。

 それにしても、昔々のことながら戦えば血が流れる。そのことに心を馳せていかなばならないといつも思う。

 暑い中お世話をしてくださる方々は、とても親切で質問をするととても丁寧に応対して下さる。心が通うおもてなしで上田の印象はとても良いものになった。

 城には他にも見どころがたくさんあるが、次回の課題にしてとりあえずお腹を満たすことにする。

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 お昼は、二の丸の道を挟んだところにある観光会館内にある「千本桜」で食べた。

 別荘の管理事務所のお兄さんが

 「同級生がそば打ちをやっていて値段も適当で美味しいからぜひ行って!」

とお薦めがあったお蕎麦屋さんだ。

 食べたのは、「クルミとおろしの田舎そば」。メニューを見て、おはぎが付いているのを見て3人とも即座にこれを注文。女性は、やっぱり甘いものに目がない。

 信州ではよくクルミを使うが、クルミのタレで食べるそばは初めて。ほんのり甘くて美味しい。2種類の味が楽しめるのが嬉しい。

 後から出てきたおはぎは、出来立てだというだけあって温かい。このおはぎも胡麻クルミの2種類。とろっとした濃厚な蕎麦湯、それにそば茶でお腹もいっぱいに膨らんだ。

 下に引いてある木の葉は、ハランかと思いきや、柿の葉のようだ。なんだかローカルで楽しい。

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 お土産はみすず飴に決めていた。

 どこのお土産物屋にも売っている定番だが、せっかく上田に来たのだから

駅前の本店に行こうということになってやってきた。

 大正ロマンを感じさせるレトロな建物は、有形文化財

 みすず飴は、国産の果物を使い、着色料や香料を使わないで作ってある良心的なお土産物だ。ここへ来ると、季節限定のものが買える。定番のうめ、ぶどう、りんご、あんず、さんぽうかん、もも、の6種類に今回は赤すももが入ったものが買えた。

 上田に来たら、この本店へ来ると、梅ジュースも飲ませてくれ、みすず飴の試食もできるのでお勧め。

 

 暑いせいで意欲がなくてろくな写真もないなと思いながら、食べ物の話になると口だけは滑らかになる。

 これで今回の旅の記録はおしまい。