石巻・南三陸・気仙沼を旅して その1

今日で一年も半分終わり。ずいぶんブログを書くのをさぼっていました。今月は、映画も3本、朗読劇も1本、本も10冊ほど読んだのですが、目が悪くなってパソコンに向かう根気がなくなってしまいました。いよいよ今日がその晦日となりましたので6月の記事を1にすべくブログに一つ上げることにしました。

 

今回も旅の記録です。先週末急に思いついた旅です。今年の1月に南三陸方面に行ってからあっという間に半年が経過しました。あの時石巻の追分温泉から震災で多くの犠牲者を出した旧大川小学校を訪ねようと思っていながら、公共交通機関がなくて交通のアクセスが悪いうえ、大寒の頃で

 「川っぷちは吹き曝しでいられたもんではないからもう少し温かくなってからまた出直していらっしゃい。」

 と温泉旅館のフロントの女性の助言を聞いて行かなかったのです。

 その時からの宿題でいつ行こうかと思っておりましたが、今回JR東日本の大人の休日倶楽部で東北4日間乗り放題15000円という切符があることがわかって、これを使っていくことを思いついたのです。

 

一日目は、新幹線で一関まで行って、そこから大船渡線に乗り気仙沼へ入りました。前回は、仙台から東北線を経由して小牛田➡柳津➡(BRT)南三陸のルートでしたので違うルートでと思った次第です。気仙沼へは、震災後の2012年と2013年に来ていますので、およそ5年ぶりです。

f:id:yporcini:20190626115605j:plain

 新しい駅舎になり、BRTの赤いバスも駅構内から発着します。古町から坂を下りて新町へそして懐かしいフェリー乗り場まで歩きました。フェリー乗り場のまわりは、5年経ってもまだ空き地が目立ちますが、海の目の前にモダンな2階建ての建物が二棟できたのが新しい変化でした。向かって左側にはラジオスタジオ、コミュニティホールが入り、右側にはレストランやカフェなどのお店が入っていました。2012年には、近くのプレハブの商店で買ったふかひれ饅を波止場に座って食べたことが思い出されました。

f:id:yporcini:20190626122721j:plain

 あとこの4月に目の前にある大島へ「つるかめ大橋」がかかって、フェリーは廃止され、今は土日だけ運行する遊覧船が停泊していました。

f:id:yporcini:20190626124749j:plain

 お昼は、「アンカーコーヒー」というカフェで金メカカレーを食べました。金のつぶという玄米にメカジキととろっとした玉ねぎが入ってスパイシーなカレーです。今夜のお宿の食事も魚尽くしだろうと思うとちょっと洋風なものを食べたかったのです。

f:id:yporcini:20190626130322j:plain

 アンカーコーヒーは、気仙沼発祥です。気仙沼にマザーポートという焙煎をしている基幹店があります。いい豆をブレンドして100gずつパックして売っています。この日のブレンドは、「リアス」という名のブレンドでブラジル、タンザニアウガンダの豆のブレンド。苦味があってすっきりとしたお味が気に入って帰りに買って帰りました。ドーナツも自家製で焼きドーナツです。これは、ちょっと甘すぎるかもしれません。

f:id:yporcini:20190626135536j:plain

ここから魚市場の方へ向かったら、ようやくお目当ての「つるかめ橋」が見えました。湾を挟んで街の中心からはかなり離れているのでバスを使うか、車でないといけない距離です。すぐそこに見えるのに近くて遠い大島です。大島で一番高い山は「亀山」というので、そのカメとおめでたいツルをかけて名前を付けたのではないかと思いますが、だれかに聞いたわけではないので確かなことはわかりません。

f:id:yporcini:20190626135623j:plain

気仙沼湾内です。震災時には、この湾にあった石油のタンクが津波で横倒しになり炎をあげてこの湾の中を転がった映像を思い浮かべられるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。鎮火させるまで何日もかかったそうです。2013年に来た時に見た大船渡線気仙沼の次の「鹿折唐桑」駅の近くに大きな船が横たわっていたのも思い出されます。湾の一番奥から何キロも流され、引き波で戻された船でした。

 今は、基幹産業である水産業は元に戻りつつあるのでしょうが、街全体の復興はまだ数年はかかるような気がしました。

今日の気仙沼は、青い空が広がり穏やかでとても震災があったなどとは想像できないいい日和でした。

http://yporcini.hateblo.jp/entry/2012/06/30/001140

http://yporcini.hateblo.jp/entry/2013/09/22/084342

参考までに気仙沼の記事をです。

 続く