気仙沼その2 大島編

 気仙沼4回目で初めて気仙沼大島へ渡りました。

 以前は、目の前に見えるのに連絡船で渡るしか方法がなかった大島ですが、

今では2019年に完成した「気仙沼大橋(鶴亀大橋)」があるので、車で行くことが

できます。

 

 なんで鶴亀大橋という別名が付いたのか、今回わかりました。

 本土側に鶴が浦という入り江があり、大島側に亀山という山があるので、その頭の鶴

と亀を取って鶴亀大橋と呼ばれるようになったそうです。

 

 今回は、ホテルのシャトルバスでさあっと通ってしまったので写真を撮ることも叶い

ませんでしたが、ここは大島瀬戸と呼ばれるところですので、風光明媚。しかも日本で

も3本指に入る長さのアーチ橋がかかっているので、写真の被写体としても魅力のある

ところです。

 気仙沼大島休暇村のお宿の窓から翌日の朝撮った写真です。

 休暇村は、鹿沢嬬恋休暇村以来会員がいるので使わせてもらっている宿です。地図で

見ると海から少し離れているように見えたので、景色は期待していなかったのですが、

なかなか素敵な景観でした。

 

 着いた日は、お風呂に入って夕食。お造りとかいくつか個別に出るものがあるほか、

ブッフェ方式で自分で欲しいものを欲しいだけとることができます。昼間に続き海のも

のがたくさん出たのですべては食べきれませんでした。でも、カツオだけは、別注文で

したので、昼間食べておいて正解でした。

 

 夜八時から宿のマイクロバスで亀山の頂上から星空を眺めるツアーがあるというの

で、チェックインした時に申し込んでおきました。許可をもらっている車なので、一般

車よりも奥まで入れます。車を降りてからは、懐中電灯を頼りに真っ暗な道を頂上の展

望台まで歩きます。

 

 本来は、星空観察なのですが、この梅雨空うっすらと雲がかかっていて星は見られま

せんでした。それでも気仙沼の街の灯や、魚市場、三陸自動車道気仙沼湾横断橋のラ

イトアップを見ることができました。

 


 暗い道ですので、周りの植物がよくわからない中、唯一わかったのがこのニッコウキ

スゲ。友人に懐中電灯を当ててもらいながら撮りました。

 

 数年前、南三陸の神割崎でニッコウキスゲを見たのがやはり今の季節でした。

 高い山に行かなくては見られないと思っていたニッコウキスゲが、生育に見合った湿

度と気温であれば海のそばでも咲くということをその時に知ったのです。

 

 きっとこの季節は気仙沼でも咲いているだろうと思っていたのでまさにあたりでし

た。一日花なので、明日になったらしおれて次の花にバトンを渡す前の艶やかな花でし

た。夜のニッコウキスゲに出会ったのは、初めてです。

 

(続きます)