12月の1日から横浜の山手の西洋館では世界のクリスマスという
イベントが行われています。
イギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、チェコ‥‥‥などの
ヨーロッパの国のクリスマスは定番ですが、
今年は、初めてのウクライナのクリスマスがあるというので、
金曜日の午後遅く行ってきました。
イタリア山の外交官の家
庭から撮った外交官の家です。
やっぱりサンルームは、北側にあります。
北側から、かつては海が見えたのです。
庭から見える景色その1です。
ランドマークタワーのあるみなとみらい方面です。
もう陽がだいぶ傾いてきて 空は、うっすらと夕日色に染まってきています。
ちょっと右に体を向けると、左手にマリンタワー、右にベイブリッジが見えます。
それでは、中を見てみることにしましょう。
今では独立してウクライナ共和国となっています。
横浜は、ウクライナのオデッサという都市と姉妹都市になっているので
そういう縁もあって、実現したようです。
あまりなじみがない方には、この絵本の国といったら
お分かりいただけるかと思います。
私も大好きな本です。
これは、ウクライナのクリスマスイブの食卓を再現したものだそうです。
わら、コージヴォ焼きといわれる伝統的な食器が使われているせいでしょうか、
とっても温かい雰囲気の食卓だなと感じました。
ウクライナは、1月7日がクリスマスにあたり、イブというのは6日の夜になります。
(12月の25日は、冬の祝祭習慣の最初の日という意味しかないそうです。)
この日は、家族が集まって食事をし、一人一人にとって良い新年が来ることを願い、
今の無事と健康であることに感謝する日だそうです。
真ん中に立っているわら人形は、
ジドゥフといって、おじいさんを表わしもの。
本来は、麦わらで作るのですが、日本で再現したので稲わらを使ったのだとか。
食卓には、12の伝統料理が並べられます。
これは、クチャといって、小麦、芥子、レーズン、くるみで作ったもの。
これは、ワレニキ、
中にはキャベツが入っている餃子のようなもの。
この日の12の料理すべてに、肉は入らないのだそうです。
この日はまた、祖先が帰ってくる日だと考えられているので、
食卓には祖先の分も用意され、さらには家畜たちも参加できるよう、
テーブルの端にはわらも用意されています。
ウクライナのクリスマスは、
日本の盆と正月が合体したような意味合いがあるような気がします。
部屋の中の装飾
ストロー細工
’玉子を使ったオーナメント
これは、ろうけつ染めの手法を使うそうです。
窓に貼ってあった切り紙
暖かそうなソファーカバーと 顔が特徴的な人形
棚の装飾。
丁寧に刺繍された布がウクライナのお国柄を表わしているような気がします。
今回のウクライナのクリスマスは、
日本在住のウクライナの方がコーディネートされたそうで
伝統的なものを使った味わいのあるものに仕上がっていました。
見終わった後、気持ちがとても暖かくなりました。
遠い国ですが、行けたらいいなと思いました。
外へ出ると門へ続くアプローチは、夕日に照らされたメタセコイヤがまぶしく
輝いていました。
(次回は、111番館のオーストラリアのクリスマスです。)