今年の夏もアメリカから息子の嫁さんと小学校6年の孫が一時帰国してきました。
去年は、キリンビール横浜工場の見学に出かけましたが、今年は、崎陽軒の横浜工場へ行ってきました。
崎陽軒のシュウマイ弁当は、横浜駅をはじめ大きな駅ではたいてい見かける定番商品なので、ご存知の方が多いと思います。
この工場見学シュウマイが試食できるというので、子どもには人気で夏休みは特に申し込みが多いようです。
(*お醤油入れのひょうちゃん 左のは初代のもの。初めはガラス製だったそうですが、途中から陶器になりそれに漫画家の横山隆一さんが、一つ一つ違う顔のひょうちゃんを描いたそうです。右のは、ひょうちゃんができて60年を記念した還暦ひょうちゃん。)
横浜工場は、新横浜からバスに乗って10分、港北インターで降りるとすぐです。外の写真も撮っていませんが、中はやたらに写真が撮れません。
概略はプロジェクターで映し出される映像で説明され、実際の行程を見せてくれます。
私たちのグループは、逆コースでシュウマイ弁当作りのところから見ました。
経木の折半分に俵型ご飯(黒ごま)、後の半分にシュウマイ5個、マグロの照り焼き、玉子焼き、かまぼこ、鶏のから揚げ、タケノコ、切りほしほた昆布と生姜、干しアンズ、それにお醤油とからし、すべて手作業で詰めていきます。
詰めた後、蓋をして包装紙でくるみ、ひもをかけるのも手作業でした。
これは、いちばんシンプルなシュウマイ弁当。
このお弁当は、冷めても美味しいをめざしているので、入れ物は、経木を使って適度にご飯の水分を調節しているそうです。
(*駅弁売り、いえ、シウマイ娘です。実際にこうしたコスチュームでシウマイを売っていたそうです。コスチュームにも歴史あり。)
次に、シュウマイができるまでを見て行きました。
原材料は、豚肉、玉ねぎ、干しホタテの貝柱、グリーンピース、塩、コショウ、砂糖、でんぷん、小麦粉(皮)の9種類のみ。
材料をすべて混ぜる、皮を作る、成形する、蒸す、箱に詰める、包装する、これらの行程がすべて機械化されているところが弁当づくりとは違っていました。
私が知らなかったのは、グリーンピースが上にのっているだけだと思っていましたら、材料の中に混ぜ込んであるので形がなくなっているのも含めたくさんのグリーンピースが入っていたことです。
それに、弁当を意識して一口で食べられるように小さめに作られていることも工夫の一つだということです。
冷めても美味しいは、弁当だけでなくシュウマイのコンセプトにもなっていて、そのためにホタテの貝柱を使っているということです。
私もシュウマイをうちで作る時には、ホタテ貝柱と干しエビを細かく刻んで入れ込みます。別に冷たくなっても美味しいをめざしているわけではありませんが、肉だけよりずっと美味しくなることは請け合いです。
最後に、普通はシュウマイと表記しますが、崎陽軒のはシウマイとなっています。
開発をしている時の中国のシェフに、シウマイの方が中国の発音に近いと言われたこと、シ ウマイ とうまいに繋がって良い ということだそうです。
最後の試食です。
お弁当に使われているポピュラーなシウマイとちょっと大きいシウマイ、それにタケノコ、パイナップルジャムの入ったパインキュウブ、それに大事なひょうちゃんの醤油入れです。日によって変わることがあるようです。
午後2時、昼食前だったのでこれだけでは当然足らないので、この後ラーメン博物館へ寄り道しました。
アメリカでは、ラーメンがなかなか食べられないようで孫たちは、毎年ここへやって来ては、半ラーメンを3件梯子して帰ります。
中は、「三丁目の夕日」の時代を再現したような街を作り出しています。この街の中に10軒くらいのラーメン屋や、バー、駄菓子屋などが並んでいて、真ん中の鶴亀公園では、フラフープやけん玉などの遊び道具もあって時折紙芝居やもやってきます。
私は、特にラーメンに飢えているわけではないのですが、ニューヨークにある「YUJIRAMEN」というのに入ってみました。ここは、ツナコツラーメンを売りにしていて、魚のお出汁だからです。限定30食の「冷やしツナトマトつけ麺」にしました。
こってりしたのが好きな人には物足りないかもしれませんが、なかなかおいしいです。欲をいえば、トマトの酸味と甘みをもっと出せればと思いました。
このラーメン屋さんは、9月24日でここを卒業(閉店)するそうです。