夕刻になるとカラスウリよりもたくさん咲き出す花があります。オシロイバナです。
どこでもよく見かける花ですが、やはり夜開く花の仲間です。原産は、南米で、江戸時代に日本へ入ってきました。花だと思っていたところは、実はガクだそうです。
午後4時頃に咲くので、英名は、「FOUR O’CLOCK」、中国では、「洗燥花」(お風呂へ入るころ咲く)「煮飯花」(夕飯の支度をするころ咲く)と呼ばれているそうです。日本でも、三時に咲くから、「サンジソウ」と呼ばれている花がありましたっけ!「サンジソウ」とは、「ハゼラン」のことですが、本当に3時ごろになると咲きます。花の名前だけ調べても生き物の不思議を感じて面白いです。
このオシロイバナ、日本では、「白粉花」でオシロイバナ、あるいは「夕化粧」とう名前が付いていますが、その名前の由来は、種をむくと白い粉状の胚乳があるからだとされています。また、オシロイバナは、明るいうちは感じませんが、日暮れると、夜気を通して上品で甘い香りがしてきます。このオシロイバナは、ちょっと早めに咲くので、明るい間は、赤、ピンク、オレンジ、黄色などの鮮やかな色で昆虫を引き付け、暗くなるとその芳香が夜の蛾を誘うのだろうと思います。
夜開く花は、よく工夫をしています。