しばらく、植物園にご無沙汰していました。
この数日、昼間は20度近くに気温が上がって
一気に桜も開いているようなので、
28日の夕方行ってみました。
まず、門を入ったところに やまぶきの花が
そろって出迎えてくれているのでびっくり!
自分の頭の中では、やまぶきは、
桜が咲いた後の花と刷り込まれているのです。
えっ、もう咲いているの?!
と、思わず声を出してしまいました。
温室がある近くに咲いていたのは、
ソメイヨシノは、まだ満開になっていないのに
ヤマザクラは、赤い葉と一緒にもうほとんど咲ききっています。
やはり温室のそばに、もう一本。
これは、オオシマザクラです。
ソメイヨシノの一方の親木になった桜ですが、
こちらは花の色が白っぽいです。
温室から坂を登ってくると、枝が覆われるように咲いている
スモモの大きな木が見えます。
こんなにたくさん花が咲くので、
摘果は、たいへんだろうなと思いました。
スモモの横に、ピンク色の花を咲かせている
小さな木があります。
これは、ユスラウメです。
中国が原産のようで、サクランボに似た
赤い小さな実がなります。
更に坂を上がって花木園へ行くと、
寒緋桜のような赤い桜の花に出逢います。
いつも見逃していましたが、この桜は、
兼六園熊谷という桜と緋寒桜との交配でできた
ヨコハマヒザクラです。
寒緋桜のような赤い色で、房状に花をつけて咲いています。
唯一横浜という名前の付いた桜ですので
ヨコハマヒザクラをどうぞよろしく。
やはり季節の移り変わりが早いなと感じさせたのが
このシダレザクラ。
ソメイヨシノより後で咲くと思っていたのに、
もうすっかり咲いた薄ピンクの花を
風にゆうらゆうらさせていました。
すぐそばにフジザクラが咲いています。
マメザクラともいわれる桜で、花が小さく、
樹高も高くならない種類です。
去年の春、丹沢のヤビツ峠へ行った時に、
あの辺りに咲いていたのを思い出しました。
箱根や丹沢など標高がちょっと高いところに
自生してる桜のようです。
本命のソメイヨシノです。
植物園のソメイヨシノは、ご覧のとおり、
花がまだまだです。
うちの団地の近くのは
もう満開といってもいいくらいですので、
場所にもよるのでしょうが、
今年は、どうも桜の花が咲く順番が
順当ではないような気がします。
知り合いがシアトルに住んでいますので、
桜の便りもメールで届きますが、
シアトルでは、もう2週間前頃から咲き始め、
もう先週は満開だったそうです。
因みに、シアトルは、緯度的には、北海道よりも北に位置するところです。
ソメイヨシノは、冬の低い気温も関係があって
単に気温が高いからという条件だけで
咲くとは限らないんだということを
うすうす感じてはいましたが、
今年は日本の桜の花の時期について
考えさせられました。
ともあれ、これだけたくさんの桜を一時に
見ることができて、とっても得をした気分です。