ジンジャーリリー
歩いていると、甘い香りがしてきます。どこから香ってくるのだろうかと辺りを探すと、そう、このジンジャーリリーでした。
私が、この花のことを知ったのは、子どもの頃です。新しく引っ越した社宅の庭に、前に住んでいた人がいろいろな植物を植えていたようで、それぞれの季節に花が顔を出してきます。
ミョウガのような葉が茂っている一角がありました。母は、ミョウガだろうと言っていましたが、その季節になっても一向にミョウガらしきものが出てきません。夏が過ぎ、秋の初めに白い花が咲き始め、辺りを甘い香りで包んでいました。それが、この花との出会いでした。
ジンジャーと付くからには、ショウガの仲間ですが、食べることはできません。原産地は、インド、東南アジア方面です。以前は、白いものしか目にしませんでしたが、黄色、ピンク、赤、オレンジ色の花もあります。
花屋さんにも並んでいるので、部屋の花びんに一本活けてみてください。外から帰って扉を開けたとたん、何ともいえない幸せ感に包まれます。
