黒いネットから外を見る。
2月辺りから建物の改修工事のために足場と黒いネットに覆われっぱなし、一日中薄暗い部屋の中にいるとずっと目はドライアイ状態で気持ちもふさぎ込む。パソコンに向かう気力も失われる毎日である。
ようやく寒さからは解放されたものの、ペンキの塗り替えなどの作業が入る時には窓も開けられず、何日も洗濯物は部屋干しとなる。
六月になり、ベランダの向こうには山栗の白い花が咲き始めた。去年までは、栗の木の前に桜の木が2本あったのだが、寿命がきたようで切られてしまった。今は栗が主役の座を占めている。
夕方になるとたった10分の面会のために母の入院している病院へ通っている。急ぐときは車で行くが、明るい外へ出て目を休めるためと全身運動も兼ね、近頃はバスを乗り継いでいくことが多い。
バス停から山道を歩いていると、白い花をつけている植物が多いことに気が付く。
今はほとんど散ってしまっているが、ウツギの花。花の香りに吸い寄せられてジャノメチョウが停まっている。
これは、ヒメジオン。ちょっと前まではよく似たハルジオンが咲いていたが、見事に咲く時期をすみ分けている。
ヤマボウシ。白いのは、がく片で花は真ん中のところ。大きな樹だと下から見上げる感じなので、なかなか花まで観ることがない。ツンツンしていて意外とかわいらしい花だと今年初めて気がついた。
圧巻は、ドクダミ。今年は特に花の数が多い気がするのは、私だけだろうか。一斉にこちらを見ているようで、何だか気恥ずかしい気がする。
六月は、白い花の季節だ。
アベノマスク
白いと言えば、先週の金曜日にようやく「アベノマスク」が我が家にも届いた。4月に届くのかと思ったら、6月に入ってやっとだ。
happy-ok3さんに「届いたら集めているボランティア団体に送ります」という約束がようやく果たせそうだが、「もう要りませんよ」と言われてしまいそうで心配している。医療従事者用のガウンの代わりのレインコートは、うちの近所では扱っているところがなく、こちらは送れなかった。
手先が不器用で、ミシンを取り出すと糸が絡まって、解くのに2時間もかかったりして、容易ではなかったマスクづくりもようやく要領がつかめてタックをたたむマスクも作れるようになった。知り合いに少しづつ送って迷惑がられている。
今日は、一月ぶりの白のご挨拶。