4月の中頃、よく通っている映画館の一つ「シネマリン」でオンラインショップのサイトが開設されたのを知った。
早速その中からT シャツと、映画観賞券3まいを注文した。5月から発送と聞いていたものが5日に我が家のポストにも届いた。
Tシャツの中のネコは、この映画館のロゴになっているキャラクターで「クリコ」。ここには出ていないが、やはりロゴに使われている女の子は「マリコ」という。マリコは、シネマリンの中から採った名前だということを今回初めて知った。
シャツの色は、黒地に白、白地に黒、そして私が購入したのはグレー地に白。グレーと言ってもちょっとチャコールグレーというのかモカグレーというのか、なかなかいい色だと思う。
届いた日にすぐに着て外出したので、しわが寄っている。
裏は、首の下の所にシネマリンのロゴが入っている。
映画観賞券は、映画館に行けるようになった時に金券として使えるものだ。とりあえず3枚を買ったが、あと5枚と10枚のもある。
嬉しいのは、この中にご丁寧なお手紙が同封されていたことだ。オンラインショップを立ち上げた経緯が書かれていた。
ほかの映画館では、クラウドファンディングやグッズ販売など立ち上げが早く、若い経営者はすごいなと感心していたら、応援したいけれどどうやって応援したらいいのかという問い合わせがお客さんの方からたくさんあって、今回の企画を立ち上げたそうである。
今回の件で、皆さん何となく映画を観に来てくださっているのかと思っていたら、熱い思いを持って通ってきてくださっていることを知って感激したということが書かれていた。
なんとしても存続させねばならないとスタッフの結束も強くなっていると聞いて、こちらも何としても続くように応援せねばと思う気持ちが湧きあがった。
シネマリンの経営者は、5年前に前の経営者から引き継ぐ形で私財を投げ打って新しく立ち上げた。映画をこよなく愛する方だ。しかも私にかなり近い年齢のご婦人である。今年ようやく黒字になるだろうという矢先の出来事で、ご本人はもちろん一緒に働いている方たちもショックだったろうなと気持ちが伝わってくる。
この映画館には、いつもなら月2~3回くらい通っている。今は入院中の母を抱え、コロナに感染しても困るので2月から映画館には行っていない。緊急事態宣言が出てから、この映画館も休館を余儀なくされ、やはり大変な状態にあることを知った。
こんなに上質な映画、特に地味なドキュメンタリー映画をを上映してくれる映画館はなかなかない。東京へ出なくても、近場でいい映画を観られる幸せを常々感じていたので、少しでも応援できて嬉しい。
もう一つの名画座、ジャック&ベティも応援しなくてはならないが、どちらとも「仮設映画館」という取り組みを全国のミニシアターと一緒に開設しているので、それをうちのパソコンで観るという方法で応援したいと思っている。
シネマリンでは、「グリーン ライ エコの嘘」「友川かずき どこへ出しても恥かしい人」「精神0」「だってしょうがないじゃない」
ジャック&ベティでは、「タレンタイム」「春を告げる町」「巡礼の約束」「精神0」
映画館を指定して料金を支払うと、半分は配給会社にそしてあとの半分はその映画館に渡される仕組みだそうだ。映画好きの方は、「仮設の映画館」をぜひのぞいてみてほしい。地方にもいろんなミニシアターがあるはずだ。