鬼・天狗行列
寺や神社では、節分は豆まき行事が行われるのが普通なのでしょうが、弘明寺では厄除け星祭護摩供修行が午後2時から行われ、午後4時から鬼・天狗行列というのが行われます。午後3時過ぎに弘明寺へ出かけ、お参りを済ませ、中の護摩供修行をマイクで外に流していたので、それを聞きながら待ちました。
4時になると鬼と天狗たちが下の道から門を入り、上ってきました。先頭は、ほら貝を吹くお坊さん、次に青鬼、赤鬼、カラス天狗、大きな葉うちわを持った赤い天狗がやってきます。後ろから豆を撒く子どもがついて来ました。
青鬼さんはなかなかの役者
青鬼さんは、髪の毛を振り乱し、嫌がると何回もしつっこく振り回したり、こん棒を振り上げたり、周りに鬼をアピールしながら進んできます。階段の両側は、この行列をカメラに収めようとする人たち、それから幼稚園くらいの子どもを連れた親や祖父母らしき人たちがたくさん鈴なりになっていました。小さい子どもの中には、見ただけで怖そうに大人の影に隠れたり、泣いたりしていましたから、これで厄払いができたのでしょう。
上に着くと、ふだんは戸が閉まっている能舞台に上がりました。赤鬼と青鬼がケンカを始めましたら、天狗が仲介して、相撲をとることになりました。初めは、青鬼、二回目は赤鬼、三回目は赤鬼と今年は、赤鬼の勝ちとなりました。元気なパフォーマンスの青鬼が勝つのかと思ったら、おとなしい赤鬼のほうが勝ったので、鬼も見かけによらないんだと思ったものでした。