ウツギ
近くの石垣の間から白い花が今を盛りに咲いていました。
こんな石と石の間のちょっとした隙間に、ほかにもちょっとした植物園のようにこの季節の野草が着床しているのには驚きです。
ウツギにもいろんな種類がありますが、このウツギは、シンプルにユキノシタ科の「ウツギ」という名前です。
ウツギは、漢字で書くと、「空木」。
茎がストローのようで真ん中の部分が空洞なので、空木という名前がついたという話ですが、陰暦4月を 「卯月」ともいうので、そこからウツギになったともいわれています。
マルバウツギ
よく見ないと、普通のウツギと同じように見えますが、葉の形は、ウツギより丸みを帯びています。それに、花の大きさは、幾分小さく花びらも丸い感じがします。
実は、このマルバウツギは、5月の6日に「まんだら堂やぐら群」へ行った時に、山の中で咲いていた花だったのですが、ウツギらしいけれど・・・と名前を調べるのを後回しにしていたものです。
今日、ちょうど家の近くを歩いていて、ウツギに出会ったので、登場させました。やはり、ウツギと同じユキノシタ科のウツギの仲間だと分かりました。
山を歩いているときも、スタジイよりは控えめでしたが、甘い匂いが山道に漂っていました。
白い花がだんだんピンクに変わり、やがて赤い花に変わっていくので、全体を見るといろんな色の花がついています。白いウツギに比べると彩があって華やかな感じがします。
箱根と付いているので、箱根にたくさん生えているのかと思いましたが、箱根に実際多く見られるのは、タニウツギで、ハコネウツギは少ないそうです。
「卯の花のにおう垣根に ホトトギス早も来鳴きて・・・・」という歌がありますが、昨日そのホトトギスの姿は見えませんでしたが、特徴のある「特許許可局、トッキョキョカキョク・・・」という聞きなしの鳴き声が聞こえていました。
卯の花が咲き、ホトトギスが渡ってくると、初夏を感じます。