グレートジャーニー 人類の旅

 「関野吉晴さん」と高校の同窓だという友人からのお勧めで、上野の国立科学博物館で開かれている「グレートジャーニー・人類の旅」へ行ってきました。

 

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 20万年前にアフリカに生まれた現生人類(ホモサピエンス)が6万年前から地球上に拡散したといわれます。人類は、どのようにして拡散したのか、そしてどうやって生き抜いてきたのか・・・・

 関野吉晴さんは、その人類の旅をアフリカ・タンザニアのラエトリ遺跡にある人類最古の足跡からスタートさせ、アフリカ大陸を越え、ユーラシア大陸の極北を通り、アラスカからアメリカ大陸の南米までを辿りました。

 砂漠の乾燥地帯、極北マイナス40度の世界、インカの高地、熱帯雨林・・・・と苛酷な状況を生きてきた人々と同じように生活を体験した記録を食べ物、衣類、住居、狩猟や作物などの生活のようすなどを分かりやすく展示し、現代人が失ってきたものを思い出させ、そしてこれから人類が生きる道を教えてくれています。

 その後、今度は東南アジアから海を越えて日本へやってきた人類の足跡を追うために、船を作って石垣島へと渡りました。

 彼は、自転車、動物、カヌーと車などは使わずに旅をしてきたそうですが、船を作るときは、鉄の道具を作るために砂の中から蹉跌を取り出す作業から始め刀鍛冶の手を借り、斧などの道具を作り、丸木舟を作る大きな木を切り出し、木をくりぬき、更に木の皮で船の帆をつくり、太陽と星だけをたよりに何ヶ月もの航海をして石垣島へ到達したそうです。

 子どもにも興味が持てるように、実物大の大きな動物、シロクマ、ラクダ、リャマ、セイウチ、トナカイなどの動物の剥製、そして海を渡った「縄文号」なども展示されています。

 今地球で起きている、温暖化、異常気象、化学物質の拡散・・・などの問題への問題提起がなされていると感じました。

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 雨の予報が見事にはずれ、上野はたくさんの人でにぎわっていました。

 公園の中ほどの噴水の周りには、お昼を食べたり、ベンチで休んだり、のどかな時間が過ぎていきます。

 日差しは強いけれど、風が涼しくていい日和でした。